- Kindleでの個人出版で出会った罠一覧
- Kindleで本を出した時のおはなし【執筆編】
- Kindleで本を出した時のおはなし【修正編】
- Kindleで本を出した時のおはなし【画像と権利編】
- Kindleで本を出した時のおはなし【表紙編】
- Kindleで本を出した時のお話【販売編】
ある意味、一番手ごわい作業です。文字を書くのは誰でもできるけど、画像素材はそうはいきません。それでもAmazonで一般書と並ぶわけですし、ストア上で最も自己主張できる部分でもあるので、町内会もしおりレベルは極力避けたいですよね。
手持ちのカードだけで乗り切る
露呈した問題点として
- 商用化のフリーフォントで題字に使えるようなものが少ない
- デザインセンスが欠けている
- 表紙をレイアウトするソフトが無い
- 権利などが問題ない素材を用意しづらい
- 表紙という枠に撮った写真をマッチさせるのは難しい
という出版本来の問題に加え、
- サムネでも判別できるデザイン
- 電子ペーパーのモノクロでも潰れない
というKindleストアならではの条件も入り、素人には死ねます。
オイラも無理ゲーだと諦めそうでしたが、下手に飾らずMicrosoftOffice PowerPoint先生でイラスト描画からデザインまで全て済ませ、フォントも作業してるMacのヒラギノで乗り切りきった結果がこれです。モチーフとした裁断機が、直線で構成されててPowerPoint先生で描きやすいのにパースがかっこよかったおかげで、なかなか良い感じじゃないでしょうか。
デザインは同人作家の@yukogetsからそれっぽいやっつけ方を習い、@mu_mu_の醤油手帖をイメージして白と黒と赤だけで構成し、名作エロゲ「世界ノ全テ」のオマージュを思い付きで採用するという、手持ちのカードを活かしきった表紙です。2冊目以降も、こんな壁が待ってるのか……。(出す気満々)
タイトルで起こった問題
『自炊』って単語が一般認知されているわけではないので,『電子書籍』とか『Kindle』を含めたタイトルや副題にすべきだったのですが,表紙作ってるときに無粋になりすぎるので,超シンプルにしました.
ただ,もともとは『自炊ノ全テ for Kindle』というタイトルだったのに,Kindle側の審査で『for Kindle』の部分が引っかかりました.「Kindleユーザーに送る電子書籍の自炊マニュアル」みたいなのはOKで,「電子書籍の自炊マニュアル【Kindle版】」みたいな表記はダメらしいのです.
今回付けたfor Kindleは,Kindle特化ですよという意味も含めた部分だけに,納得はいきませんが,返信速度が遅い相手と「表現の自由が云々」と戦うと年末年始挟んでさらに向こうの対応で死にかねないので諦めました.表紙デザイン的にもちょっとしたアクセントになってたので、残念無念です。
結論
表紙の作成も、手持ちのカードを駆使して工夫すれば気合いで乗り切ろう!
おまけ
たまソフト解散したのに、世界ノ全テの完全版『世界ノ全テノ全テ』が出てる!!!
今こそやるべき軽音部ものだし、ボーカル音源が揃ってるのが素晴らしい。