来週にKindle PaperWhite発売を控え、本の自炊を始めるべきかお悩みの人も多いでしょうが、このタイミングで、断裁機、ドキュメントスキャナともに新型機発表という展開を迎えました。これが、見事なまでに自分の自炊環境の上位互換で、買い替えるべきか否かを真剣にお財布とにらめっこしております。
この辺、まだ実機が発売されているわけではないので確実な事は言えませんが、実際に自炊やってる人間の視点で、両機を検討してみたいと思います。
ScanSnap iX500
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現状の自炊定番ドキュメントスキャナScanSnap S1500はなかなか後継機が出なかったのですが、とうとう来ましたね。
ざっと調べた感じ、ブレーキローラーがどこまで有効か?という部分がすべてのようです。現状のS1500は重送検知は極めて優秀なんですが、部品の劣化具合や紙質によっては重送そのものは頻繁に起こってスキャンが止まり、かなり手間がかかっていました。そこを長寿命の業務用パーツを採用した事により、詰まりやダブりが軽減されるなら作業効率が数倍に跳ね上がります。
ただし……今回、いろいろと機能の追加はあっても、自炊ユーザー視点で必要なものは無く、ソフトウェア側の改善はほとんど為されていないように思います。ぶっちゃけ、S1500のソフトウェアはお世辞にも良いとはいいがたく、全部の補正機能を切って、最高画質のフルカラーで取り込み、あとで別ソフトにて補正する羽目になっていましたが、そこが変わらなそうなのは残念ですね。
そしてもう1つ問題として、かなりお高いんですよね。S1500の35000円でもお高い感じなのに、54000円は大変厳しい額です。正直、パーツ代が増えるくらいならWi-Fi周りはいらなかった……。これがだんだん安くなっていくならいいのですが、発売前では読みづらいですね。いちおう前向きな情報としては交換パーツの耐久性が上がっているのでランニングコストが下がってはいるのですが、20000円近い価格差を埋められるかというと難しいところです。
Durodex 200DX
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どっちかというとこっちが本題です。
以前、定番断裁機のPK-513Lなどを制作している高崎精器が開発し、内田洋行から発売という新型断裁機180AT-Pでモニターをさせていただきました。180AT-Pは、断裁機としての性能に加え、アームが折りたためるという大幅な改良により、お世辞抜きで非常に満足のいく製品でした。(その辺の詳細は過去記事へ)
その後ドイツのダーレーという会社から電子書籍自炊用の新ブランド Durodexが立ち上げられ、同型機が180DXとして販売されていたのですが、その後継機として200DXが発表されました。ScanSnap iX500の発表会で同時に発表されたようで、その本気がうかがえます。
でだ、何が言いたいかというと、モニター時に感じた重箱の隅をつつくような不満点がきちんと改善されてるんですよ!!!!
ざっとわかる範囲でも、
- ラノベ……もとい小説換算で最大400ページクラスまで裁断可能厚が向上
- 外した刃受けの収納スペースが追加
- 刃受けを挿し込まないままの裁断を防止
という具合です。非常に熱い。めちゃくちゃ熱い。
本来事務機器用途な断裁機を個人向けに発売するなら、こういう細かいところが大事なんですよ。そして、もしかしたら180AT-Pとの比較レビューなんかも出来ちゃいそうな感じなので、その時はまたお伝えしたいと思います。ではでは。