おすすめマンガ20選(2015年10月付)

@NStylesのおすすめマンガ100選記事読んで「たまにはブログ更新しないと」と思い立った奴です。
上記の経緯により、似た感じになるかなぁと思ってましたが、まとめてみると意外と違いが出ましたね。 そこそこ血が通ってるはずですが、ここのところマンガ読む絶対量が減ってるので、最新の流行は外してるかも???

 

以下、レギュレーションっぽい何か。

  1. おすすめと銘打ちましたが、どちらかというと「今この瞬間に俺が好きだ!」って判定基準。
  2. 50作品でも多いので、ざっと選んだ70作品から20選にまで絞り込み。(この間、約8時間)
  3. ここ1年くらいで刊行があった作品。

@NStylesと被らないようにしたいとか、ジャンルや作家さんはばらけさせたいとか、多少考慮した面もありますが、20作品まで絞ったらと自然に整理されたかと思われます。35作品あたりからの取捨選択、悩ましすぎでした。

 

第20位:KEYMAN

KEYMAN(1) (RYU COMICS)

KEYMAN(1) (RYU COMICS)

架空の1920年代アメリカを舞台としたダークファンタジーです。
ニンジャ・スレイヤーのキャラデザ担当の方が有名になった、わらいなく先生のデビュー作なんですが、もうそろそろ終わりそうですね。

特筆すべきは、荒々しいまでの描きこみと、可愛い女性たちでしょうか。アメコミ風のタッチながらも、上手に「ジャパニーズマンガ」の新境地に落とし込んであり、一目見て「わらいなく先生だ!」とわかりますもん。なにより、Dr.ネクロ、えろかわいすぎでしょう。

こういうマンガらしいマンガが読めるのって、幸せ感じるわけですよ。

 

第19位:屋上の百合霊さん

2012年にLiar-softから出た18禁ゲームのコミカライズです。
百合霊さんは、いまさらコミカライズされたり、今年になってオンリーイベント開催されたり、何故かエロゲ規制が強いSteamで配信許可されたりと、コアな人気を誇る秀作となります。

原作も、とある女子高の屋上にすむ幽霊を中心に学校内の様々なカップルが登場するオムニバス形式なんですが、コミックでは2冊に分けて2組を掘り下げており、 原作未プレイの単体としても十二分に楽しめる良作となっとります。

 

第18位:バーナード嬢曰く。

なんちゃって読書家の町田さわ子による、ビブリオマニアあるあるネタ集(笑)

今更って感じもしますが、2巻も響きすぎたので避けるわけにはいきませんでした。特にSFマニアはこれ読まないと大損ですよ。

 

第17位:青春のアフター

最近一番刺さったの何かなぁと考えたら、一も二もなくこれが浮かんできました。あえて中身には触れませんがわかりやすく言うと、きづきあきら+サトウナンキのような胃がキリキリする奴です。まだ胃潰瘍レベルではありませんが、主人公の金髪とか、1巻最後の友人の存在とか、絶対に平穏で終わるわけがありません。

元々はエロ漫画家さんだそうで、そっちも結構突き刺さるらしいので、そのうち読みたいですね。

 

ニコニコ静画の試し読み。完全にコメあり向けだわ(笑) → http://seiga.nicovideo.jp/comic/11313

 

第16位:くーねるまるた

留学終わってそのまま残ってる貧乏ポルトガル女性の日常を描いた料理マンガ。
スピリッツの端で小ページにて連載されているため、驚くほど何も起きない。劇的におもしろいわけでもない。だけど、まるたさんがお腹いっぱいで幸せな笑顔しているだけで、こちらもほっこり。それでいいじゃない。

 

第15位:おじょじょじょ

無口のかわりものと高飛車なお嬢様のラブコメです。
クール教信者は作品の持つ独特な雰囲気が好きなんですが、中でも頭一つ抜けてると思うのが本作です。ラブコメではありますが、人の優しさ、温かさなんかが詰め込まれていて、涙ぐむほどにいいお話です。
既刊2巻で、第1巻だけでも美しく締められているため、ちゃっちゃと読んじゃいましょう。

 

第15位:宇宙戦艦ヤマト2199

宇宙戦艦ヤマトのフルリメイク作品をさらにコミカライズした作品です
サンダーボルトやジョニー・ライデンの帰還などのガンダム系もそうなんですが、 マンガ家さん自身が原作好きすぎて、原典解釈に命削ってる作品は例外なく昂りますね。

もちろん本作も例外じゃないというか、そのなかでも宇宙戦艦ヤマトに対するフェティシズムが溢れに溢れて、連載の作画コストじゃないよ……な力の入れようです。今年の星雲賞も受賞しましたが、それも納得せざるを得ないレベルの歴史的傑作です。

何より、アニメ版が消化不良だった方にこそ読んでいただきたいですね。 

 

第14位:戦国妖狐

妖怪やらなんやらが存在している室町時代の乱世が舞台の冒険旅ものです。

現在は第二部なのであらすじを書きにくいんですけど、主人公を変えての新章にもかかわらず、面白さが衰えるどころか完全に突き抜けており、ただただ恐れ入ります。もうそろそろ終わりが見えている事も含めて、今こそ手を出したい作品です。

9巻の見開きが最高すぎて電子版買い直してニヨニヨしたのをふと思い出しました。

 

第12位:ソードアートオンライン プログレッシブ

アスナ視点のSAO アインクラッド編の前日譚となります。
最近では「魔性の潮」でお馴染み(?)の比村奇石先生によるコミカライズなため絵も可愛いですが、話もGOOD。もはや原作は無理に盛って続けなくていいから、プログレッシブ頑張ってくれという思いが強いです。これが正妻力か。

ただ、この作品にはスピンオフだからこその構造的欠点があるんです。
「こんだけフラグとイベントこなしておいて、原作1巻冒頭の距離感とかありえんだろ!!!!!!!!」

 

第11位:徒然チルドレン

もどかしいラブコメのオムニバス(?)です……って、俺を悶え殺す気か!
WEBマンガ発で別冊少年マガジン週刊少年マガジンときちんと評価が進んでおり、もちろん自分も大好きです。
出版後もWEB公開は続いているため、一読してもらえばのたうち回ってニヤニヤする仲間入りでしょう。コミックのみの要素もあるため、両方読むがヨロシ。

ちなみに自分は、菅原-高野ペアが一番好きです。

 

第10位:からかい上手の高木さん

知らない人はバレンタインの特別書下ろし(2ページ)を読むんだ。さあ、このノリが好きならさっさと読むべし。

 

余談ですが、作者の山本先生によるTumlbrが眼福すぎるので、女の子を活き活きと描く巧さを堪能すると良いですよ。

 

第9位:3月のライオン

高校2年生ですでにプロの将棋棋士として活躍している青年の青春劇(?)です。
「将棋」←大好き、「羽海野チカ」←大好き。ということで、大好きに決まってるじゃないですかこんなん。

正直、自分の中ではいじめ周りとかは題材から浮いてる気がして軽く冷めてたんですが、それを乗り越えての今の本気モード零くんには惚れ込んでおります。
また、頻繁に差し込まれるプロ棋士のサイドストーリーが痺れますね。日頃から将棋観戦を欠かしていたいため、モデルの棋士の描かれ方とか、その差異とかにまで視点がいくのでさらにニヤニヤですよ。3月のライオンが好きな方は、是非本物の棋士にも興味持っていただきたいですね。

 

第8位:ストレッチ

同居したOLと女子大生が、イチャイチャしたり、酒飲んだり、イチャイチャしたり、ストレッチしたりする作品です。はい、ストレッチ不要論とか考えてはいけませんよ。
本日めでたく完結した補正で若干順位が上がっておりますが、ランクインは元々ですんで。

結局、なんなんでしょうかね、この2人の関係。同居人、親友、先輩後輩、恋人……どれもしっくりこない曖昧さが許容されたのはWEB連載だからこそなんでしょうかね?
とくにそれが如実に出た29話のバレンタイン回がギリギリ公開終了しているんですけど!
それはそうと、個人的には2人の抱えた過去も含めた「共依存」こそ本質だと思いますが、それを引きずらずにさっぱり締めた最終話も非常に良かったと思います。

 

第7位:ワールドトリガー

異次元からの侵略者との攻防を描く、近未来SFバトルものです。

当初、「地味な主人公だなぁ」と不安視していたものですが、今となっては修くんが主人公であることに異論はないでしょう。
読み直すたびに味わいが増すスルメのような作品がジャンプで生き残って光を放っている嬉しさときたら、たまらないものがあります。

今回の選定の中で真っ先に読み直しに入って抜け出せなくなったのがワートリです(笑)

 

第6位:Landreaall

章ごとに話は動くし、主題も明確ではないのでものすごく説明しづらいんですが、既刊26巻を誇る長大なファンタジーです。

自分の中で現在20巻以上続いている長編で中だるみなくおもしろい作品となると、「キングダム」、「ジャイアントキリング」、そして「Landreaall」の3つです。
そのうち、先に上げた2作品は作品の持つ熱量と勢いで走り続けるタイプですが、ランドリオールはまったく違うんですよ。

政治やら恋愛やらまで含めて、多くの登場人物が、各々重い背景を持ち、お互いに交わりつつストーリーが展開していきます。10巻以上前のフラグをうまく絡めて新たな展開やるとか長編だからこそできる稀有な魅力です。
それでいて重厚な話になりすぎないのは、ひとえに主人公であるDXのいい加減さ故でしょうか。

連載がゼロサムなせいで読んでる層が絞られている感がありますが、むしろファンタジー小説大好きな男性とかに向いてると思います。だまされたと思って読んでもらいたい。っつーか、語り合う仲間が欲しい。そんな作品です。伊達や酔狂で長編を6位に入れませんって。

 

第5位:がらくたストリート

全3巻。ジャンルとしては田舎の小学生達が織りなす日常系なんですが、出てくるセリフが「金田系」、「指に吸いつく芸術的なヘアライン仕上」、「ピタゴラス音階平均律でググれ」……etc。オススメできるかと言われたら疑問符だらけですが、好きなものは好きだからしょうがない
調べてみたら最終の3巻から1年半経ってましたが、未だにその魅力は衰えないので迷いなく入れました。

こんな作品が生み出され、きちんと完結した奇跡を噛みしめようじゃないですか。(完結までの経緯も涙なしには語れないのでググってください)
ここまでマンガが巧くて(絵が巧いとも違う)、端々までニヤッとさせてくれるマンガ家さんが売れないなんて、売れないなんて……要するに、ネタがマニアックすぎるんだろうなぁ(笑)

 

第4位:鉄風

先週に最終巻が出たばかりの女子総合格闘マンガです。

正直…あの子が3年後も格闘技を続けている姿が 私には思い浮かばない

様々な伏線投げっぱなしジャーマンをかましてくれたままの完結でしたが、 長期休載を経て駆け抜けた先だったため、これはこれでベストの終わり方なんじゃないかなと。 それで浮かぶのが、5巻の上記のセリフですよ。この作品をあと3年引っ張る姿は想像できませんもん。そんな、後先考えずに注ぎ込んだ全8巻。ご堪能ください。

それはそうと、本作は純愛百合マンガって事でよろしいでしょうか?

 

第3位:累

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醜い顔と人並み外れた演技力、そして何より舞台への異常な執着心を抱えた少女「累」が、口づけにより他人と顔が入れ替わる口紅を手にしたことにより女優としての道が拓け――という舞台ものです。

決して洗練されているわけではないのに、作中で美しいとされているものが異論を差し込む余地もなく「美」を体現しているその画風。
そして姿形の醜さ以上に、人の内面とエゴの醜悪さの描写に全精力を傾けているその作風。

両方が相まって、連載デビュー作にも関わらず比類なき迫力を発している作品です。未読の方は下地となっている伝承「累ヶ淵」について知ってから読むとさらに楽しめるので是非。

 

第2位:四月は君の嘘

四月は君の嘘(1) (月刊少年マガジンコミックス)

四月は君の嘘(1) (月刊少年マガジンコミックス)

ピアノに人生を囚われた少年とバイオリンに人生を賭けた少女の紡ぐ、最高のラブストーリー。

しょうがない。そう、しょうがない。そりゃあ、強制的にこの順位には入りますわ。
発表会の度に背筋がゾクゾクさせてくれた作品が、短すぎず、引き延ばしすぎず、完璧な形でフィナーレを迎えてくれたんですから。
ちなみに自分は、原作とほぼ同時だったアニメ最終話観ながら、横に人が居たらドン引きするぐらい嗚咽しました。

老若男女、どなたでも 楽しめ、良くも悪くも余韻を引きずる作品です。是非最終巻まで読んでから、再度第1巻を開いていただきたい。

 

第1位:とある科学の超電磁砲

人気作のスピンオフな人気作。
まさかの1位。自分でも驚いたけど、考え直せば考え直すほど揺るぎなく1位なんだもの。それぐらい大覇星祭編……というか、食蜂さんが素晴らしすぎでした。
登場当初は狙い過ぎのあざとい脇役でむしろネガティブな印象しか受けなかった食蜂さんですが、完全に魅了される日が来ようとは。
まして食蜂さんの活躍一点突破で、作品自体が好きなマンガ1位ですよ。

 

惜しむらくは、電子版がBOOK☆WALKERのみでの提供という制約でしょうか。ここまで順調にKindle版のASINで推移していたのに1位だけ無いとは。
ちなみに自分はもちろん、B☆Wで買いました。

 

雑感

少女コミック芳文社竹書房枠がほぼ廃されていて(メイドインアビスはギリギリまで残ってたけど)、逆にWEBマンガ枠と百合作品がちらほらあるのが2015年感出てますね。自分の場合、料理漫画家とラブコメ依存症患者と併せて、facebookの某百合マンガグループにも影響されまくってる気がします。
それでもいい意味で偏ったランキングにはなった気がしております。(上位陣はどうしても定番が多くなりますけどね)

あと、角川セールのロスタイムが続いているため半額で買えるものもありますが、期限わからんのに一時キャッシュで価格変更が即座に反映されにくいため、自己責任で願います。

 

なお、あえて入れていませんがゆゆ式は別格。