2年前まで福岡在住で、軽く20回はかわ屋に通ってた俺です。
かわ屋の焼き鳥は、福岡市内にたった2店舗のかわ屋でしか食べられないのに、中毒性がヤバいんスわ。定期的に摂取しないと禁断症状出るのに、福岡でしか食べられない……
そんなかわ屋が「博多かわ屋」として都内にオープンしたというネットニュースが駆け巡ったのが一昨日。それを見た友人が即断で店行ったら翌日19時に予約取れちゃったとのことで、慌てて行ってきましたよ。
感想は、「うわあああああああぁぁぁああ、正しくかわ屋のかわだ!!!!! でも、店はダメダメだ!!!! だけど、やっぱりこのかわが食べられるんなら何でもいいや!!!!」です。
既に電話予約はお盆明けな上、飛び込みのお客さんが「予約電話したのに留守電だった」と何組も言ってたので、立ち上がりとしては上々なんでしょう。とはいえ、明らかに期待していたものとは違いすぎたため、改善の期待と注意喚起、そして出来れば福岡で食べてみてほしいという思いも込めて書き残しておこうと思った次第です。
なお、不満点上げたらキリがない状況なので文章的にはネガティブですが、店を出た時の自分は満面の笑みでした。表面はカリッカリなのに中はモッチモチで、極限まで脂を落として濃厚になった旨みが染み出るとり皮。とり皮が主流の福岡の中でも、かわ屋独自のとり皮なんですが、東京にきてもその在り方は変わらなかった事だけは強調しておきます。
不満点①:高い
お通しにかわ5本セット、おまかせ7本セット、あとはビール3杯で5000円オーバーですよ。立地的に西麻布なので相場と比べて死ぬほど高いわけではありませんが、福岡の倍する感覚です。
そもそも、なんで元々1本100円のものをショバ代高いところで食べなきゃならんのですか。
不満点②:心ゆくまで貪れない
偶然飛び込みのお客さんが聞いているのが漏れ聞こえてきたのですが、現状はかわの入荷本数がかなり絞られているようです。1日11時間営業なのに、8人グループがガッツリ食べたら無くなる程度しか無い模様。(正確な数字はさすがに秘密)
結果として、予約客の注文も絞られています。
入って即20本、30本と貪る体験を知っているが故に、お上品にペース考えざるを得ないのは残念でした。
不満点③:店の営業形態そのものが合ってない
元々結婚式の2次会用などだったらしいフロアが、数店舗でシェアするオサレ屋台村へ改装された中の一角でした。
よって、かわ屋のスペースは18席(そのうちテーブル席は2人掛けが3つだけ)だけで、4人グループでワイワイと博多の焼き鳥を食べに行くという集まり方には全くむいてません。 間違っても、会社の飲み会で使おうとか思わないように。
余談ですが、同じフロアの他の店からデリバリーできるみたいなので、少しだけでも食べてみたい人は予約なしでも他店から食べられます。(それも理由②によりがっつり制限入っていましたが……)
不満点④:オペレーションが未熟
③の延長ですが、常時半分席が空いているにも関わらず、5分に1組み以上のペースで飛び込みのお客さんは断られてました。店舗形態的に表に貼り紙もしづらいため、いちいち真横でやられて微妙な感じなんですよね
んで、常時半分席が空いているにも関わらず、注文の方は来ない、来ない。
実質的に2点しか注文していない焼き鳥なのに、2度も確認した挙句に出てくるのに2時間フルにかかりました。うーん、店員さんは頑張っていたけど、単純にスキルがまだ追いついていないのか、在庫が無いので引き延ばしていたのか。
不満点②:豚バラがない
東京なので不必要と考えているのかもしれませんが、博多の焼き鳥なら豚バラだけは必須っしょ!!!?
キャベツもお通しレベルで小皿にちんまりで、おかわりも無さそう。んー、博多の焼き鳥がこんなものと思われたくはないなぁ。
おわりに
元々福岡でも知る人ぞ知るってレベルですし、進出がどこまで成功するか読めなかったんでしょうが、もう少し何とかならんかったのかなぁという印象です。
それでも、それでも、きちんと正しくかわ屋のとり皮が関東に居ても食べられる幸せってのは筆舌に尽くしがたいわけなんです! 現に、一緒に行った4人のうち2人がその場で再予約してたので、食体験としては最高でした。
とはいえ、恐らく上記の何点かは秋口には解消すると思うものの、自分は通うって感じにはならない気がします。 (呼ばれたら喜んでいきますけどね!)
要するに、現店舗は六本木デートしたカップルが「ここ、話題の店なんだ」と雪崩れ込む感じなんですよね。一方、自分が期待しているのはもっと雑然とした奴です。お値段も厳しいため、是非三軒茶屋や上野辺りの雑居ビルできっちり単独店舗を構えていただきたいと思います。
予約で埋まりつくしている上、一緒に行った初体験の友人たちもうめぇうめぇ言ってましたから、絶対にウッハウハの大儲けできますって。飲み食いしながらの話題の大半が、現状の機会損失が勿体なさ過ぎるって内容でしたもん。
期待して行こうとしている人は期待値を上げ過ぎずに行くのがベストでしょう。でも、味には期待していいんで!
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