BIOSHOCKのファーストインプレッション

バイオショック
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バイオショック

スパイク
¥ 7,329 (定価)
¥ 7,480 (Amazon価格)
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Video Game
在庫あり。
(価格・在庫状況は4月6日 23:58現在)

Xbox360プレイヤーの中でも、特に海外作品をチェックしているタイプの人は待ちに待ちまくっていた作品の日本語版が発売されました。BIOSHOCKでございます。オブリビオンと共に、"よく日本語のローカライズをやってくれた!"とスパイク社には感謝しまくり。足を向けて寝られませんね。

さてさて、この作品は名作・大作がかつて無いほど目白押しだった洋ゲーにおいて、頭一つ抜きんでて評価されたゲームであり、オイラ自身も北米アカウント作ってまで体験版落としたり、予告ムービーにwktkしたりといろいろ心待ちにしていた。そして、実際にプレイしてもその期待を裏切らない作品だった。

まず、最初の掴みが圧倒的。こいつは、冒頭で主人公の乗っている飛行機が大西洋のど真ん中に墜落したとき、もがいて水面に顔を出したシーンのキャプチャ画像なのだが、固定オブジェクトなども無く、完全にパーティクル処理に注力できているシーンなため、炎や水面が動いている様子は実物を見てるような印象さえ受ける美しさ。ここまでは操作出来ずにシームレスでシーンが移るのと、カメラに飛んだ水滴やらの映画的演出もあり、これが操作できるとか信じられないほどである。そんなわけで、このシーンに代表されるように、まさにこのゲームは"水"の表現が特筆すべき点。主人公はこのまま海底都市に逃げ込むのですが、あらゆる所で水が溜まっていたり、流れ込んだり、垂れてたりしています。それが世界観とも相まって本当に見事。

また、この後に逃げ込むことになる海底都市ラプチャーについても、サイレントヒルを彷彿とさせるポップで仄暗い雰囲気の再現に成功している。朽ち果てた都市で、ネオンだけが光り続けている不気味さは、歩くだけでも怖れを感じる。ただ、ビジュアル的に完璧かと言われると、敵側の人間キャラの作り込みはかなり簡略化してあるし、エフェクト系もリアルさに欠ける部分があり、ちょっと残念。

しかし、その弱点を補ってあまりあるのが"音"である。音楽的な意味ではなく、純粋に効果音などだ。サラウンド環境だと、本当に怖い。あの、お化け屋敷で来るよ来るよ~で突然横とかから叫び声などが聞こえるあの感じですよ。朽ちて狂った都市に迷い込んだ臨場感は、ビジュアルではなく音によって完成してるのだ。ホラー映画好きの自分が、夜中思わず後ろ振り向いたからね。次世代機が目指したリアリティーの一端を垣間見た気分である。

また、ゲーム自身もプレイシステムこそFPSではあるものの、イベントをこなして先に進むRPG的な要素や、工夫して敵を追い詰めたり、少ないアイテムスロットを工夫して運用するといった、ただ銃を乱射するだけではない日本的要素も多く含まれており、かなり取っつきやすく作ってあるので、そっちはそっちで楽しい。

そんなわけで、デザインこそ日本人向けでは無いが、随所に見られる丁寧さにより、一世代前までの洋ゲーからは全く別物になってきてることを思い知らされるゲーム。是非ハイビジョンと5.1chサラウンド環境を整えてチャレンジして欲しい。この体験、絶対損はしない。