1週間前に博多ヨドにて用途も考えずに買ってきたPogoplug.うちではファイル鯖立ててるので,実験的に大学へ置いて,大学側の研究用データ置き場として運用してみることにしました.その過程でいろいろわかった事があるので,書いておきます.
導入するだけで問題山積み
簡単にパーソナルクラウドを構築可能っていう部分には成功しています,が,構築可能っていうのと使い物になるっていうのは完全に別物ですね.うちでもWindows,Mac,Debianと導入は簡単でしたが,安定して動いているのはWin版のみです.逆にMac版はよくドライブ見失ったり,応答しなくなったりと,ローカルドライブと同じ感覚とはほど遠いです.2台目のHDD繋いだ瞬間に問題続出ってのもあって,バックアップどうしようか悩んでたりもします.
Debianでの運用
Linux用の公式フォーラムが詳しいです.マウントもUbuntu用のマウント手順を咀嚼してやれば5分でマウントできました.
日本語
簡単な英語なのですが,my.pogoplug.comの下の方に日本語β欄があるのね.しばらく気付いてませんでした.
Pogoplugのサイトが死ぬと繋がらない.
EC2トラブル絡みなのか,Pogoplugの公式が落ちて,目の前にあるPogoplugをマウントできないという素敵な出来事に遭遇しました.この時点でDropboxの代わりにはならないことが確定です.Pogoplugのサービス終了時は仕様が公開されるらしいですが,さっさと俺俺Pogoplugに出来るようにして欲しいです.
速度が遅い
ネットワークでのアップロード速度を 8 で割った数字と出てました.HAHAHAHA,ナイスジョーク!公式の翻訳が間違ってる? まあ,遅かったり早かったりよくわからん.
Media関連の設定
まず,買ったら最初にデフォルトでオンになってる動画のトランスコード機能は切っておきましょう.エンコ出来るスペックなんて無いのにトラスコとかアホです.んで,いらないならDLNAも切っておきましょう.余計なこと出来るスペック(ry
共同運用
一番書きたかったところです.研究のデータを一括で管理すべく,研究チームのメンバー全員で1つのPogoplugに繋いでみましたが,今のところ繋ぐ事は可能になってます.
具体的には,メンバー全員にアカウントを取らせ,メインである自分のmy.pogoplug.comの一般設定欄で『お客様のメールアドレス』にAddしていけば,事実上のドライブ丸ごと共有が出来ます.(ただし,この時にパスワードが共通になるので注意) この手法だと,File Shared with meと違ってドライブ毎共有できるので,データの行き来の壁が無くなります.多くの人はメリットがわかりませんか,そうですか.仕様上いくつまでメアドが登録出来るか調べてませんが,あまり繋ぐとそんなの関係無しにPogoplugが死ぬと思います.
率直な感想
外付けHDDを買うかどうかなレベルの人にパーソナルクラウドを構築させるってだけなら非常に画期的だと思います.でも,その程度の人達には必要なものかは怪しいですし,何かあったときの問題解決を自分で出来るとは思えないのにたぶん何か起きます.
一方,今Pogoplugに飛び込んでるガジェッターさん達の要求を満たすレベルには全く達していません.初物なんてそんなもんっちゃそんなもんですが,ファイルサーバーなのにファイルを保存するのが怖いのはどうかと.フォルダ名変えるだけで一瞬フォルダ自体が消えたように見えたり,Active Copyでファイル移動するとファイル増殖したりする素敵挙動が日常的ですし,単純にPogoplugが不安定なので,ファイル入れたくないですもん(笑) ファイル容量を気にしなくていいDropboxなんてあり得ない想像している人がいたら,Dropboxの中の人に謝るべきだとおもいます.