戦国コレクション=迷い猫オーバーラン!!!?

世間での話題量と評価は必ずしも比例しないよね

最近のアニメオタクは本当に面白いアニメは隠すから信用ならねぇ,を読んで,隠してるわけじゃないけど世間的評価が低すぎると思う作品があるので主張しておこうと思います.

実際,先日始まったアニメ視聴記録サービス『あにみた』で,視聴数が今期アニメで下から3位以下を常時キープな勢いなんですもん.

 

今期のアニメについて

ってな感じで今期は20番組前後観てますけど,今期の圧倒的ダークホースは戦国コレクション

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他作品とは比べものにならないほどアニメ考察ブログに語り尽くして欲しい様々な実験的要素が含まれていて,繰り返し観てかみ砕くとさらに魅力が増す,本当の意味でのアニオタのためのアニメに仕上がってるんですよ.

こういう本当の意味でおもしろいアニメが隠されてるとかけしからん.ああ,全くもってけしからん.

映画がモチーフ

原作はあるのかないのか,コナミのソーシャルゲームが元らしいです.

過去のパチマネーアニメなどは軒並み,原作が無いのにキャラがあるせいでストーリーが迷走してgdgdになるケースばかりでした.

しかし戦国コレクションが工夫しているのは,毎回主人公となる武将を変えたオムニバス形式に仕上げてある点です.そして,そこに毎回モチーフとなる映画を設定することで,1話で収まりやすいアクセントを加えてあるのです.

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たとえば,第1話では,ヒロインの織田信長が偶然出会った青年とベスパに乗って,最後はアイスクリームを食べるわけです.ここで「それが?」と言われると,「アニメ以外も観ろや!」としか言えませんが・・・・・・.

 

いい意味でのはしごの外し方

一番この作品で際立ってると思う部分がここです.演出や展開に常時違和感が付きまとうだけに,単なる萌えアニメではないアクの強い作品となってるんですよね.後藤監督はそんなイメージじゃなかったんだけど,誰の発案なんでしょうか.

 

その回の主人公となる武将が現代へ飛ばされる

過去とのギャップに苦しむ

現代で自分の居場所を見つける

その武将が持つ過去へ戻れるアイテム『秘宝』をメインヒロインの信長へ譲る

 

ぶっちゃけ,3話ぐらいまでは完全にこの流れに則ったテンプレ展開で,ソシャゲらしい武将コンプに繋がるのかなと思ってました.しかし,今となっては1クール全体の流れをかき混ぜるためにわざと錯誤させてきてたとしか思えません.

まずは続く5話で,マイケル・ムーアのパロディで,テンプレ展開など無かったかのように振る舞い出します.完全に違和感が前へ.

 

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さらに,7話が完全にぶっ飛んでて,幼女の芭蕉が全ての台詞を五七五で通すというカオスっぷり.でも,バグダッドカフェのパロディとしては秀逸で,映画観た人間は給水タンクの存在にグッときたりしますよね.
ここで,もう出ないと思ってた信長が再降臨します.わけがわからないよ!

最新の9と10話は前後編.内容は,序盤では描かれてたのに薄れていった『現代へ飛ばされた武将が時代のギャップに戸惑う話』に逆戻りでした.また流れをぶった切ってくれてます.
その描き方も,映画らしいアニメから,アニメらしいアニメに戻り(モチーフが火山高なので,アニメっぽい映画らしいアニメなのかもw),最後は今後の新展開を期待させる終わり方に.
あいかわらず,はしごの外し方が謎すぎるアニメです.

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ちなみに,9話のシャワールームで水しぶきを吹っ飛ばすシーンで大爆笑したんですがオレだけですか,そうですか.

そして,新展開でもしかしてと思ってググったら2クールかよ!!!!

 

戦国コレクション迷い猫オーバーラン!!!?

いろいろ考えてみて一つの結論に行き着いたんですが,この1話1話を異なる感じに仕上げてきてる脚本家によるアクの強さとか,作品全体の脈絡のなさとか,オイラの大好きな『迷い猫オーバーラン!』的手法だから好きなんですね.
迷い猫もアレな設定に包まれて,その実は繰り返し観て語り尽くせるスルメアニメだったので,当初微妙で切ろうか悩んでいた戦国コレクションにここまで引き込まれてる理由も腑に落ちました.迷い猫オーバーラン!,4周してるもんな,オイラ(笑)

2クール目に何やってくるかわからないし,1話完結でいつからでも追いやすいので,みんなもどんどん戦国コレクション観るといいよ!