前述の通り,マクロスFとの2本立てで見たわけですが,本来見ようと思ってた3本目見るのが馬鹿らしくなるくらいすばらしかったです.こんなのの後に下手な映画見たって余韻が崩れるわ!!!(別に,マクロスFが丸2時間,イングロリアス・バスターズは2時間半あったからってわけじゃないんだからねっ!!)
さてさて,タランティーノ監督最新作でブラッド・ピッドが主役のナチス映画という前知識だけで見に行ったわけですが,思ってたのとはちょっと違いましたね.ただ,この作品に関しては前知識無しで行ってどうなるかのドキドキを楽しんで欲しいと思います.今までのタランティーノ作品だとストーリーより演出側に引っ張られているものが多いと感じていたのですが,今回はストーリーも堪能できました.まさに映画はかくあるべきという傑作.全体としてはキル・ビル超えたぞ,マジで.
とはいえ,作品としてはまさにタランティーノの真骨頂.フランス部隊のナチス出てくる映画で,マカロニウエスタンやってんだもん.っつーか,ググってみたら原作はまさにそのものなのかよw
各シーンでどっかの映画で見た演出がちりばめられつつ,静と動を巧く使い分けて緊張感を跳ね上げつつも爆笑させてくれます.完全にやられた.こんな作品を生み出してくれたタランティーノ監督には最高の賛辞を送るしかありません.庵野監督が言ってた"オナニーショウ"の究極系です.趣味に走り続けたらこんな怪物作品を生めるんだからすごいなぁ.