テイルズオブヴェスペリアおもしろすぎた

テイルズ オブ ヴェスペリア
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テイルズ オブ ヴェスペリア

ナムコ
¥ 7,800 (定価)
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Video Game
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(価格・在庫状況は4月7日 11:21現在)

"Xbox360にテイルズが来る!"と世間は盛り上がっていましたが、似たようなRPGばかりが生成される昨今、その中でも判を押したような作品にしかなるわけがないテイルズシリーズにはあまり期待しておらず、フラゲしたまま2週間ほど積んでました。しかし、いざ初めてみると滅茶苦茶おもしろいじゃないですか!!!! まさか今更テイルズ史上最高傑作を味わうとは思いませんでした。思い出補正入れたファンタジアと同等以上ですよ。

一番好きだったのはストーリー展開ですね。いつものように中二病ジャンルの"「正義」を貫き通すRPG"とかつけてて当初はかなりの減点対象でしたが、まさかシナリオが進むうちに"各々にとっての正義とは何か"、"自分の正義を貫く事の代償"へと踏み込んで来るとは思いませんでしたよ。まさに"「正義」を貫き通すRPG"。テイルズらしいんだけど、全然テイルズじゃないというのは、うまく狙った物を作ってるなと感じました。そして、その中心を担う主人公が21歳と珍しく高めの年齢設定をされており、その分だけガキっぽい無茶を振り回すようなキャラにもなっていないのも非常に好印象でした。まさか、あのまま恋愛要素を含めずに最後まで進めるとは驚いたよ。素晴らしい英断。

さらに、それをサポートするシステム側もかなりよかったです。海外作品と比べてしまうとビジュアルで粗い部分はありましたが、やわらかで綺麗に仕上がってましたし、他の日本製大作RPGが2枚組以上に突入する中、通常プレイ50時間かかる作品をきっちりDVD1枚に収めてたのも評価できます。そして何より素晴らしいのがロード時間。各マップ・戦闘ともにロード時間は3秒以内・体感0秒近くを実現しており、こういう当たり前のことをしっかり作り込んでもらえるのはゲームを楽しむ上で大事ですね。(ちなみに、セーブ復帰直後の最初の戦闘だけロードが遅いので、そこで戦闘システム読み込んだらずっとメモリに保持しているから早いっぽい。)

惜しむらくは、前時代的なRPGを次世代機で脱却出来ていない点でしょうか。海外RPGはどんどん自由度が高く・どう話を進めようがいいという本当の意味での"RPG"に進んでいる中、未だに相変わらずのおつかいフラグ立てに終始しているのは残念と言えば残念。日本作品らしさを残しながらも、もう少し次世代機を活かす方向に進化できないものかなぁと思います。

自分のプレイとしては125時間・実績900開けた所で一旦打ち止めにすることにしました。これ以上は収拾コンプ系のものばかりで、元々手を出す予定を全く考えずにやってた事もあり、さすがに拷問くさいなぁと。むしろ、ここまで1ヶ月で進めさせたTOVの魅力に敬意を表して、美しい記憶のままに終わるつもりです。Xbox360キラータイトルとして十分以上な作品なテイルズオブヴェスペリアは、是非RPG好きにはやって欲しいと思います。(え、別にインフィニットアンディスカバリーを非難しているわけじゃないヨ? ホントダヨ?)