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ボンクラーズVS米長永世棋聖の勝敗をいろんなデータから再度予想してみた

      2012/04/21

はじめに

さて,ボンクラーズVS米長永世棋聖による電王戦まであと10日に迫ってきました.10月にも書きましたけど,とある将棋ファンの方の記事で米長会長の勝率51%と書いてあってさすがに無いだろと思ったので,前回の記事からいろいろ情勢も変わった分も含めて書いてみます.

前回のまとめ

統計的にプロ棋士のレーティング算出しているサイトを参考に,”米長会長は還暦越えの現役棋士と同等以下の棋力だろうから,アマトップと互角かちょっと強いくらい”と判断して,ボンクラーズの勝率は7割強だと判断しました.

前回から変わった点

  1. 電王戦のルール公開
  2. 将棋倶楽部24でのボンクラーズの活躍
  3. ニコ生における遠山五段のボンクラーズ分析
  4. プレマッチで米長会長の惨敗
  5. 奨励会員と戦わせて出された1手30秒だとプロ側の勝率は20%くらいということです。という会長の結論

では,この辺踏まえていろいろ書いていきます.

電王戦のルール公開

持ち時間3時間で2800Wまでという設定になりました.電力量による制限っておもしろいですね.TDP95WのCPU機で8台程度でしょうか?

さて,先ほども述べましたファンの方の予想で,持ち時間増えてもコンピュータはそんなに強くならないと書いてましたが,そんなことはないと思われます.

ひよこ将棋の人が考慮時間と勝率の話について書いてますが,本筋とは別ながら,持ち時間を長く確保することできっちり実力を発揮できるようになると書いてあります.

また,ボンクラーズの伊藤さんも大前提として”深く読むと強くなる”事を念頭に置いているわけで,クラスタ化で8台ほどの構成にして時間が長くなる今回の条件なら人間だけじゃ無くコンピュータ側も強くなるに決まってます.下手すりゃ,レーティングで200以上(上がる前と対戦したら勝率75%!!)上がりかねません.もちろん,クラスタ化のボトルネックとか,長時間化によるL2キャッシュ溢れの暴走とかで簡単な話では無いんでしょうけどね.

将棋倶楽部24でのボンクラーズの活躍

もはや,早指しでボンクラーズに正しいレーティングを算出させる実力がある人類が足りてないレベルで強いです.ここで重要なのが,これだけ対戦重ねても大きな穴が見つかっていない以上,従来言われてるようなコンピュータ将棋特有の穴に期待するのは無理があるという事です.強い物は強いとはっきり認めましょう.

実際,下手なプロより強いであろう奨励会員らとの対局でも,早指しではプロよりずっと強いという結果になってますし,たぶんNHK杯程度のルールなら優勝確率すら3割程度あるんじゃないですかね.

プレマッチで米長会長の惨敗

内容はアレでしたが,一つ米長会長に希望が出たとするならば,搦め手で惨敗した以上,本番は本格的な定跡系の展開になるだろうって事です.将棋24でのボンクラーズの対局を500局以上分析して,遠山五段がニコ生にて解説してたんですが,そのときに

  • 乱戦では間違えやすくなるので,人間側は間違えたときに挽回しきれず不利
  • プロの研究で勝敗の結論が出きった変化は棋譜に残らないので,プロから見てあり得ない手を指す場合がかなりある

と言ってたので,新矢倉の24手組みから入玉も視野に粘り強く指すのとかが良さそうですよね.ただ,米長会長は後手なので,選択肢狭まった挙げ句に受け身になるフラグ立ちすぎてて,振り駒をしたkawangoやってくれたな感ものすごい.

で,結局電王戦はどうなるのさ?

10月の時点で7割強ボンクラーズが勝つという分析結果になりましたが,あれから2ヶ月半でさらに不安材料が増えすぎて,考えたくなくなりましたね.いや,だって今回の構成でじっくり計算時間確保された日には,プロ棋士の平均を1500にしたイロレーティングで,若手有望株の菅井五段,稲葉五段,松尾七段クラスの1700以上あるぞ,たぶん.一方,どうやったって年齢には勝てないであろうことは青野九段,桐山九段,加藤九段辺りが1400台中盤って所からもはっきりしてるし,8割以上の確率でボンクラーズが勝つんじゃないでしょうかね.

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