はげあたま.org

*

天体撮影初心者が天の川撮ってきたので知見を共有します

      2015/05/25

天の川@戦場ヶ原

先月、その場のノリで行った那須塩原が環境は良かったのですが、知識もカメラ操作の習熟も足りず、普通の天体観測に終わりました。
そこで先週金曜日、リベンジがてら再度栃木へ。

結果として、「それなりのカメラとレンズ、そして車は揃っている条件下で天の川が撮りたい!」という目的は達成できたので、知見をメモしておきます。

 

初心者が天の川を狙うメリット

  • 適切な場所に行けば意外に簡単に映る
  • 肉眼で見える場所に行けば構図も決めやすい
  • 長いため、構図を切り取る余地が大きい
  • 夏ならずっと出ている
  • 天体知識が不必要
  • 写真の主題が明確
  • 一般的な広角レンズで十分(キットレンズの広角端でもいけるはず)
  • 高感度ノイズもモヤの一部だと自分に言い聞かせて誤魔化せる

一部主観も入っていますが、〇〇星雲がどうとか、〇〇彗星がどうとかを狙うのと比べれば相当楽なんじゃないでしょうか。何より、カメラとか抜きに綺麗!

 

星見日和

  • 金・土の夜
  • 月の影響無し(新月 or 月の入りが早い)
  • 雲の無い快晴

という条件に絞られる結果、適する日は月に1~2日ってところです。特に天気に依存しまくるので、計画が立てづらいですね。その日に決めるくらいのフットワークが大事。

併せて、今回などは月が沈むのが22時半、太陽が昇るのが4時半で、撮影に適するのは2~3時間でした。こういう時間調整が必要なのも難しいところです。

 

装備

  • 高感度耐性が高い一眼レフと明るいレンズ
  • 三脚
  • 赤いセロハン貼った防眩仕様のヘッドランプ
  • アルミロールシート(キャンプ用の奴。超便利)
  • 折りたたみ椅子(あると便利)
  • 双眼鏡(昔買った天体観測仕様の奴)

曇り対策にホッカイロやらタオル、輪ゴム、養生テープとかもあると便利。

基本的には一眼レフと三脚だけあれば何とかなります。

 

観測地選定

今回は天候が少し曇り予想だったので、出発時刻ギリギリまで行く先を決めかねていました。

幸い、ネット上に知見は集まっているため、初心者レベルなら上記のリンク利用で十分な情報が集まると思われます。

 

場所

日光は戦場ヶ原 三本松駐車場。良くも悪くも定番地点です。
元々が観光地なので、高速+有料道路で日光の入り口まで直接乗り入れることが出来ます。標高1400m地点までほぼ信号機無しに着くのがいいですね。

国道沿いなので、深夜でも5分に1台程度ハイビームに照らされますし、金曜夜中で20人くらいは居たような駐車場なので、直接車の出入りもあったりします。お世辞にも天体撮影にベストとは言いがたい地点です。しかしながら、そこに居る人たちはその辺は諦めてますし、そもそも場所としてはかなりヌルい初心者向けスポットなため、むしろ気兼ねなく居られるのでありがたいほどです。(たとえば、長時間撮影中にライト付けられると写真が台無しになるからガチ勢がいると大顰蹙)

 

先月は細い山道を抜け、夜露でグショグショになり、熊注意の看板に怯え、デカい鹿と目が合いながらの単独撮影でした。それが今回は、下は全面アスファルトで、人のざわめきが絶えず、撮影後には温かい缶コーヒーまで買えるとは。極めて文明的な撮影に感動しますよ、そりゃ。

 

あと、脳内補完で「あれがデネブ、アルタイル、ベガ」ごっこができます。だって、戦場ヶ原だもの!!!

 

撮影テクニック①

驚きの星空撮影法: デジタル一眼と三脚だけでここまで写る!

驚きの星空撮影法: デジタル一眼と三脚だけでここまで写る! [書籍]

著者: 谷川 正夫

出版社: 地人書館

出版日: 2014-07-07

商品カテゴリー: 単行本

ページ数: 142

ISBN: 4805208767


長時間露光がどうだの、赤道儀がどうだの、あまりピンと来ない天体撮影本が多かった中、これは非常にわかりやすい本でした。
端的にまとめると「最近のデジカメなら許容できる上限感度が高いから、5秒撮影でも使える写真が出来上がる。あとは帰ってからデジタル補正でどうにかするんじゃ!」という俺向きの発想に基づく本です。

手持ちの機材でもなんとかなるのがいいですね。撮影もすぐ終わるので数打ちゃ当たるが効きますし、自転の影響で星が流れる問題も気にしなくてよくなります。

 

ちなみに最初に貼った写真は、D7100 F2.0/5sec,ISO3200の15枚合成です。むしろ、合成無しでも何とかなります。500pxのやりすぎでデジタル補正に対する抵抗感が薄れすぎててヤバいっす……・。

ま、細かい知識は本を読みませふ。

 

撮影テクニック②

  • 長時間露光補正は切る。
  • 無限遠のピント位置は事前にチェック。できればピントリングをテープで固定しておく。
  • ノイズとかLightroom先生を信じて、ギリギリの高感度で。
  • 増感の最高感度による1秒撮影で構図を追い込む。肉眼・LVじゃわからん。

出来れば、街中でもいいので星撮る練習をしておきたいところです。

 

おわりに

今回は1人じゃ寂しいのでカメラ仲間を誘ったところ、助手席に人がいるの超便利!という一番の知見を得ました。何せ、山道だと携帯電波も怪しいし、一本道で一時停止しづらいし、暗すぎ&脇道細すぎで道わかりづらいしで、先月は泣きそうになりましたからね。

その点今回は、日光周辺まで行ったら道すがらの細かいスポット決定を助手席に投げられたため、大変助かりました。そんなわけで、次回以降助手席に座る人に読んでもらえば俺が楽!という趣旨も含んだ今回の記事でした。

なお、満天の星空な戦場ヶ原は超絶ロマンチックなので、野郎2人で何やってるんだろ……とか気付くと、ちょっぴり心が軋むので注意な!

 - ハードウェア, 一般