なのはさん大活躍!!? in 世界コンピュータ将棋選手権

1年前にもお伝えしましたが,コンピュータ将棋のなのはさんが世界コンピュータ選手権に参戦しております.昨年は公共の電波でも活躍が伝えられ,独創賞を獲得しました.

さて,今年のなのはさんですが,大活躍と言っていいでしょう.

まず,1位予選は1位のSeleneに▲6七金という謎の妙手にやられてしまい,惜しくも2位通過でしたが,2次予選の再戦で見事に雪辱を果たしました.

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なのはさんの開発者 かずさんにBonanza戦の感想を聞いている勝又六段の図です.ニコ生の中継でも画面の真ん中で異彩を放っていますが,対戦中は「シュート!!」とか叫んでてさらに素敵でしたね.

結果的に2次予選敗退であるものの,決勝8チーム抜けで全体10位という惜しい成績で,9位にはBonanzaというレベルの高さだったので,例年だったら決勝ありえましたよ.ルール知らないけど,これなら来年はシード枠出るんじゃないですかね.そもそも萌えに費やしてるマシンおよび開発リソースを全部費やせば決勝いけたのでは(笑)

なのはさんだけだとアレなのでほかのソフトなどについても.

自分がC#使いでソースも昔ちびっと読んだことあるので(現在はC++です),Blunder応援してましたが,見事に決勝進出.VS Puella α(旧ボンクラーズ)戦など,穴熊からの攻め将棋で一発入れたと思いましたが,最後は水平線効果ですかね.

一番の熱戦という意味では,五回戦時の二強対決だった激指 VS GPS将棋でしょうか.88手目の△2一玉が謎すぎましたが,結果として直前の桂打ちを悪手にさせる早逃げで,GPS将棋が押し切りました.

ニコ生で勝又六段がコンピュータ将棋をよく理解してかみ砕いた解説をしてくださいましたが,全体的に早指しな上に同時進行で余裕が無い解説だったので,将棋見慣れていない人には見辛かったかもしれません.

ただ,聞き手のアマの方とともに人間側の共通見解が阿吽の呼吸で出てくる早見えなのに,その2人が何度もフリーズして「我々程度じゃ理解できない」,「わからないけど何かあるんでしょうね」を連呼していたり,何よりもソフトを一対局者として完全に擬人化して「この人たち」とか「2人とも」と読んでいたのが印象的でした.

明日はとうとう決勝リーグ.丸一日かけての総当たりです.

中継サイトからニコ生や棋譜配信に飛べますし,iPhoneなどで棋譜再生ソフトKifu for iPhoneをお持ちの方はこちらから全部見られますので,是非張り付いてみてください.それだけの価値はあるイベントだと思います.