将棋 第70期名人戦七番勝負が始まるよ!

名人制施行400年ということで去年から将棋協会が各種イベント開いて盛り上がっているのですが,今回の名人戦がどうすごいのかを解説します.

元々,名人位は世襲制にて受け継がれていたのですが,1937年より現在の実力制へ移行しました.その際,通算5期を獲得すると永世名人になるのですが,その数字が世襲制の分を引き継いでおり,現在は羽生二冠が第十九世名人(引退後襲名)となっています.

ここで重要なのが,現名人の森内俊之名人が第十八世名人であり,2人は同い年なのです.システム上同時期に同世代が永世名人となるのは難しいシステムの中,ここ10年で森内名人6期,羽生二冠 4期と2人だけで名人位を守り通し,永世名人である2人が名人制施行400周年の今年,華々しく激突するわけですよ.どんなマンガだよって展開です.

正直なところ,森内名人は昨年中盤より調子を落としているんですが,過去にもそんな感じながら前評判とか関係無しに名人位をとり続けてきた方なので,長時間の七番勝負という名人戦で渋く重厚な将棋を見せてくれる事は想像に難くありません.

一方,羽生二冠は名人挑戦者を決める順位戦で全勝にて勝ち上がってきており,調子云々とか言うのは野暮でしょう.

 

そして,将棋を日本独自のおもしろコンテンツとして取り込み,生放送の長時間を許容するgdgd感とも上手くマッチして,棋戦の生中継をやってきたニコニコ動画が,全対局を完全生中継という快挙をやるようです.さすがにテレビでは出来ない事であり,初期のアングラ感はどこへ行ったんだ?ってくらいに画期的なメディアとして成長しつつありますね. では,どこのPRIDEだよ!ってくらい気合いの入った公式PVを見つつ,テンション上げて4月10日の第一局を待ちましょう.