半額以下な今こそ、日本最高峰のSF超大作「天冥の標」を読むのです!

 

ルッゾツー・ウィース・タン!(読了後には声に出したくなる挨拶)

 

KoboKindleハヤカワ文庫JAが珍しく半額+20%ポイント還元の大規模セールですね。 セール対象の上位200冊を覗いた限り、一部シリーズ作を除き、ほぼKindleか紙で持ってると判明したため、私はあまり恩恵を受けられてません。(ドヤァ

そんな自分ですが、需要のありそうな入門編紹介記事は「初めてSFを読む人が導入に選べばいいんじゃないかな?と思う国内SF10作品を選んでみた」でも読んでもらえればいいかな、と思い、今日は広く届けるのは諦めました。

ごく一部の活字中毒者に向けて、「天冥の標」について思いの丈をぶつけていきます。

 

小説の「おもしろさ」にも様々な方向性がありますが、超大作の「壮大さ」はそれだけで稀少価値を持ちます。 確実に売れ、かつ破綻も中だるみもさせずに超大作を長期刊行するのは商業的な博打であり、企画段階から超大作前提で書かれた作品など限られています。

そんな博打をハヤカワが依頼したのが、名実ともに当代随一のSF作家 小川一水先生。 「天冥の標」は、当初から全10巻完結を前提で、できることを全部やっちゃってくださいという要請にて文字通り全部やっちゃってる最中という稀有な超大作なのです。異世界冒険譚あり、パンデミックのパニックものあり、ガチなスペースオペラあり、官能小説あり、惑星探索ものあり……etc あらゆるごった煮を剛腕でまとめあげた傑作なので、あらゆる人に読んでもらいたいとは思ってます。

 

……ただし、「全10巻完結を前提」というのが、最高であり、曲者なのです。

1巻1巻が時間軸、空間、独立したハードSFとなっているにも関わらず、完全に10巻で1ストーリーとなるよう緻密に構成してあり、その全体の流れは読み進めるごとに解き明かされる仕組みになっている本シリーズ。それは、最初から全体を見通したプロットを考えてあるからこその贅沢な仕様と言えるでしょう。 けれどもその結果、最初数巻を読んでもおもしろいおもしろくない以前に「何を描きたい作品なのかがわからない」という初見殺しを強いてくるのです。

 

 

要するに、布教しづれぇぇぇえええええ!!!!!!!!!!!!

 

 

実際に、5年前の第1巻当時からずっと追ってる自分ですら、巨大なはてなマークと大きな不安が入り混じり、「小川一水先生ならなんとかしてくれるはず!」という盲目的な信頼だけで読んでましたからね。

しかし、もうそんな心配をする必要はありません。最新8巻まできた今こそ断言できます。 小川一水という作家はとんでもない偉業を成し遂げようとしている、っつーか、現時点で既に成し遂げてしまっている、と。

 

何が主題なのかも分からないまま奈落に突き落とされた第1巻。 いきなりの大転回に戸惑いながらも何かが見えてきた現代劇の第2巻。 本格スぺオペの到来に胸が躍った第3巻。 全編に渡って無駄にえろい官能小説の第4巻。 スケールが全く異なる2篇により黒幕が見えてきた第5巻。 とうとう小川一水が牙を剥いてきた第6巻。 全てが繋がり、心から震えた第7巻。 そして――終演へと歩み出した8巻。(←イマココ)

 

各巻が上下巻だったりするので、既に12冊出ていますが、それがたったの実質3636円で買えちゃうとか、お買い得以外の何物でもありません。3636円課金したら、無料で日本SF史が塗り替わる生き証人になれるんですよ!(※12月1日以降は20%ポイント還元がなくなるため、4000円ぐらいになるはずです)

 

ホモ・サピエンス MMS人 倫理兵器 二惑星天体連合軍 フェオドール 《酸素いらず》 《恋人たち》 カルミアン 被展開体ダダー ミスン族総女王 ミスチフ 万能植生 《救世群》 誰を討ち、何と結び、何処を救う。

さらに来月、天冥の標Ⅸ PART1──『ヒトであるヒトとないヒトと』が発売です。 最終巻を心待ちにする仲間となれるベストのタイミングに、破格のセール。ほら、あとは何すればいいかわかりますね???

 

天冥の標 ? メニー・メニー・シープ (上)

天冥の標 ? メニー・メニー・シープ (上)