学術振興会の特別研究員になる説明会に行ってきた

オイラは何の因果か、全くなるつもりの無かった博士への道を辿る事になってしまった。しかし、大学に残ると言うことは給料なんて入ってこないわけで、月40000円の奨学金-学会などに対する1ヶ月辺りの諸経費10000円-バスの定期代7000円-PHS代6000円=17000円という状況で生活している。さらにここから小説・マンガを月20冊にゲーム1本とか買っているので、食費は基本的に0円(自宅だから生き延びられている)。遊びに行くお金だってありはしません。28歳までこれが確約されているとか、人間としての尊厳踏みにじられていないか?

まあそれはどう考えても国家が日本で一番学問の道を突き進もうとしている博士課程進学者へ何もしないのが問題なんですけど、それに関して唯一にして最大の援助が行われている。それが"学術振興会の特別研究員"である。要は博士課程以降の研究者に対し、特別研究員として月20万円の金銭的支援+年間150万円の研究予算を行うというシステムである。

どう考えてもおいしすぎるシステムだが、大きな問題が採択率の低さである。毎回、約15~20%のみがこれを享受出来るわけだ。そして今日、その申請の説明会に行ってきた。

今までの研究内容・これからの予定・研究内容の革新性・自己評価・実績などを8枚のレポートにして提出し、その後2次選考として10分の面接。たったこれだけで3年間約1000万円をもらえるか、0円かが決まってしまうわけだ。あーもー、採択率5割にして、額3分の1にしてくれよ><

今までの研究も一テーマごとに何百万円もの金が動いていたはずなのだが、目に見えない研究予算と手元に残る自分のお金なんて比べるまでもないわな。受験より嫌なシステムだ。泣いていいですか?