Kindleで買える商業誌でオススメなのを紹介してみる

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1300円。
自炊データあるのに、Kindleでも買ったと言えば、どれだけ好きかわかるでしょうか。
囲碁、チェッカー、将棋、麻雀、チャトランガ(チェスなどの起源)をテーマに、短編6つで構成された小説です。決してゲームのルールそのものを知っておく必要は無いのですが、各テーマとも盤上へ向かう方向性と姿勢が予想もしない形で深く切り込んできます。

発売直後の1年前から仲間内でやべーやべー(語彙が貧困)と言い続けていたのですが、とうとう年末に日本SF大賞を取りました。明らかに畑違いのマイナー小説をSFとして評価させる盤上の夜も、それをSFとして評価できる日本SF作家クラブも素晴らしいです。

内容的な詳しい感想は、出会いのきっかけとなったエキサイトレビューに任せます。

 

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600円。
近年読んだファンタジーの中で図抜けておもしろいです。
いや、本当におもしろいのは次に書かれた「夢の上」シリーズなんですが、多崎礼の評価低すぎの現状は人類の大きな損失ですよ。

ラノベの普及により、ハイ・ファンタジーが廃れつつある中でこんな化け物が生まれるんだから、読書はやめられませんな。

 

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260円。
ガジェットのコラムなどでお馴染みの西田宗千佳さんのメルマガ的切り売りコラム。ImpressのEPUBマガジン配信サービス『MAGon』枠らしい。

この号は『enchantMOON』特集なのですよ。
enchantMOONについて語り出すと長くなるのですが、端的に言えばUEIの@shi3zが気合い入れて作っているフルスクラッチの謎タブレットです。これで惹かれない人は既に顧客対象からは外れているレベルのニッチな新製品です(笑)

んで、昨年11月に樋口監督と共に池島という離島に渡った件についてはブログにも書きましたが、その翌月にまた樋口監督が、今度は@shi3zを伴って池島で何かしているっぽいというのがネット越しで観測されたのです。
「次の映画かなぁ。にしてはフットワーク軽すぎだろ」とか思ってたら、UEIの新製品PV撮影だったのですね。

なるほど、納得。どう見てもセットですが、衣装とチューブ以外は全部現地そのままという素敵ロケ地ですもん、池島。

そんなわけで、ただでさえ興味深いenchantMOONに奇妙な縁も加わり、値段が5万円までなら出すかと悩んでいる段階です。ちょっと造りが良い100均のホワイトボードと変わらない用途になりかねないのに(笑)

ふう、やっと本題へ戻ってきました。
enchantMOONの初出は昨年末で、まだ情報が足りない情報なのですが、それを補う上で非常に有力だったのが本コラムなのです。さらに、文章中にDynabook東芝じゃない方)やアラン・ケイにも触れてあり、それを踏まえた上で@shi3zの「アラン・ケイ氏にenchantMOONを見せて来た」を読むと格別です。

 

……軽く触れてたくさん紹介するつもりだったのに、思い入れが強すぎて3つで終わったorz
後日、また書きます。