前回の記事ではマイナス面ばかり書いちゃった気がしますが,ネタとかではなく割と本気でWindowsPhoneにはかなり可能性を感じています.現状ではクロスレビューで7/6/7/10なガジェッター向け端末ですが,近い将来にiOSを越えることも不可能では無いと思ってます.今日は,WindowsPhone7.5 GUIのベースとなっている"Metro" UIについて紹介したいと思います.
このMetroというのは,東京メトロのようにシンプルなデザインで目的地が一目でわかるように設計されたってコンセプトらしいんですが,東京の地下鉄網で遭難するオイラにはなんのことだかさっぱりわかりません.それはさておき,Metro UIをコンセプト通りに実装しているアプリは使いやすいのです.それがどういうことなのかを紹介していこうと思います.
これは,Metro UIでデザインされたMetroHatenaRというアプリです.わかりやすいので,これで説明していきます.写真では色が飽和して字が見にくいようですが,実機では大丈夫ですので,あしからず.
- シンプルなデザイン
- 下手な陰影や立体感を排除した矩形要素とテキストのみで構成されているので,端末側のスペックに依らず,安定したサクサク動作をもたらすのは明らかです.タッチスクリーンの誤爆も防げる普遍的なデザインは良いですね.
- 横長のロゴ
- アプリ名が画面上を占拠します.かなり画面面積の無駄遣いですが,これによりアプリ内で遷移するページ全体をパノラマ的に横フリックで呼べることが直感的にわかりますし,GUIの中で自分の位置も見失いにくくなっています.
- チラっと見える隣のページ
- 隣のページがチラっと見えてまして,これで次にフリックしたら何が出てくるのかが意識せずにわかりますし,画面描画も済んでる証拠なのでページの移動もするするといきます.
とまあこんな感じのコンセプトをSilverlightベースで簡単に導入できるみたいなので,iPhone以上に統一感のあるデザインのアプリが多く,操作の迷いも減りそうです.
もう一例としてFoursquareアプリを挙げてみます.まず起動したら真っ先に,その地点でのチェックイン候補が大きなアイコンで出てくれます.iPhone版だと,チェックインを画面下部の小さなボタンからいちいち呼び出していたのと比べると,圧倒的に洗練されていると思います.そして,もちろんロゴが見切れているのからわかるように,横フリックでいろいろな情報をパノラマで呼び出せるわけです.
また,フレンドとの順位などが気になる場合も,ホーム画面のタイルから一目瞭然です.
Metroについては,英語ですが,こちらの記事でより詳しく解説してある上,昨日から言ってる画面遷移の”パタパタ感”がわかるスクリーンショットなどもあるので,是非ご覧くださいませ.
ここからは勝手なこと言いますけど,MacOSで目指していた,スクリーン切り替えれば小さい画面でも広く使えるって発想をiOSに先駆けて体現している優秀なモダンデザインなんじゃないでしょうか,Metro.Androidの悲劇から学んで,端末仕様の厳密化はかなり進んでるので,センサーや解像度などの機種間の差を吸収する無駄なお仕事も少ないようですし,後発の利を生かしたかなり練られたOSだと思います.これ,ある程度普及して作り込みが進んだら,かなり使える子になると思うんですけどねぇ.
あー,開発者としてApp Hubにも登録終わったし,早く何か作りたい.でも,忙しい.死ぬ.ふぁっく.どうしよう.まあ,それはそうと,みんなもさっさとIS12T買いましょう.