素人によるコンプガチャ問題の整理

現状把握のための整理です.

周りにもソーシャルゲーの関係者が割といる上,データの取り扱い如何では,家庭用ゲーム機も他人事では無くなるので,少し調べてみました.

ポイント

細かい違いなどがよくわかってないので,要点だけ先にまとめておきます

  • チャゲーがギャンブルに類するものかの判断は別問題
  • データを景品と見なしての景品表示法適用が考えられている?
  • ガチャのシステムでは無く,あくまでコンプガチャが問題

立ち位置

基本的にゲーマーなので,対価を払うに値するゲームが出てくればいいなぁ派です.クリックゲー死すべしとは思ってますけど.

警察が動く場合

ギャンブルそのものを禁じる賭博罪やら,パチンコなどの営業を制限する風営法絡みが適用できるかどうか,が問題になる・・・・・・と.

この辺は,特にデータそのものがお金に換わるかでギャンブルか遊戯かの大きな境目になるので,必死にオークションなどでRMT潰しているのはそういうことなんですね.

パチンコですら確変確率揃えてるってのに,がんがん確率操作して金ぶち込ませているギャンブル性が,ギャンブルそのもの,あるいはギャンブル並に悪質なものと判断されるかどうかは,時間がかかりそうな気がします.

消費者庁が動く場合

今回のケースですね.今のところ何も出せないので玉虫色のNO出してますけど,おそらく近い未来に動くんでしょう.

この場合は,景品表示法になります.賭博かどうかよりはずいぶん緩いっぽいです.
この辺よくわかってませんけど,景品表示法の範疇では確率操作で射幸心煽るシステムそのものメスを入れられるかはあやしいです.
立ち位置が消費者目線なので,射幸心煽って高額むしり取るのを抑制する気はありそうですが.

しかも,通常のガチャは懸賞扱いで済むでしょうし,結果として槍玉に挙げられたのが『コンプガチャ』のようです.

コンプガチャというのは『ガチャの中に複数枚混ぜた当選券的カードをコンプしたら限定アイテムがもらえる』って奴です.これは,過去にカード販売でアウトになってる例そのままなので,景品表示法的には完全に黒です.

ただし,データそのものが景品なのかという前提がありまして,この辺をソーシャルゲーの法務は違うと言っているようですが,かなり黒に近い灰色っぽいです.

株価の動き

あまりガチャゲー関係なさそうな会社まで軒並み株価落ちてて,「よくわからんものは見限れ」精神感じますが,それ以上に「あー,グレーゾーン攻めてたけど,さすがにやりすぎてて,業界縮小かぁ」と感じられてるんじゃないでしょうか.これは主観ですけど.

業界の自主規制

本当に消費者庁が動くかは関係なしに,実際に株価が大幅に動いてしまったので,自主的に規制かけようという流れにはなるでしょう.ダメージが小さい順は自主規制>法的規制>>>>摘発なので,動けないと大変なことになるでしょう.

ただ,ほぼ似たシステムで数多のガチャゲーが動いている現状で,横並びでやれるのか,そして誰かが抜け駆けしてチキンレース始めないだろうか?という懸念が出ますし,金額と規模が大きすぎて失敗しそうな気がします.

まとめ

今回の件が本当だったとしても,コンプガチャというガチャシステムの一部分のみが制限されるだけであり,消費者庁がどこまで抜け道潰せるかわかりませんし,ガチャゲーそのものは続くんじゃないでしょうか.

そうなると,射幸心煽って金つぎ込ませる錬金システムを吹っ飛ばす法律作るべきなんだとは思います.ただ,そうなってくるとデータ売買の線引きによってはDLCなどにも影響ありえるんですよねぇ.めんどくせ.

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