【自炊】定番断裁機PK-513L買うなら180AT-Pの方が絶対にオススメ

追記:後継機 Durodex 200DXの実機レビューも書きましたので、ぜひ。

先に断っておきますと,前エントリで述べたようにモニター機として,本体を製造元の高崎精機さんの方から無料提供されています.しかし,意見出しのためのモニターなので,別にブログ執筆を義務づけられてるわけではありません.(そもそも販促なら有名ブログに頼むわなw) そんなわけで,この言い方が伝わるかはわかりませんが,無料モニター程度で日和るつもりは毛頭無く,いつも通りに思ったまんま書いてます.うーむ,この辺の距離感って難しい…….

さて,本編.

自炊向け断裁機としていろいろと選択肢出てきてますが,やはり定番機はPK-513LならびにPK-513LNでしょう.でも,それら買うよりも180AT-P買った方がいいよ!と確信できたので,その辺の比較を書いていきます. 本体そのものの感想はもう少し量切ってから,また後日.

そもそも180AT-Pってなにさ?

古くは30年前から内田洋行の180-Lなどに端を発し,自炊定番機となったPLUS社のPK-513Lを含め,数々の卓上断裁機をOEM元として作ってきた高崎精器さん. そこが,自炊ユーザー向けを押し出して開発してきた新型断裁機が180AT-Pになります.

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以前ブログで取り上げた時の比較画像でPK-513系の後継機だとわかってもらえると思います.(笑) 実績ある機種の改善版なので,安心感すらありますね.ざっくりと改善点を述べると,黒くて軽くてアームが畳めます.細かいスペックは公式サイトを見てください.

裁断能力

どれも15mm幅までで同等かと思われます.ぶっちゃけた話,ほぼ同じ物だから,カタログスペック一緒ならそこまで変わらないでしょう.強いて言えば,後にも述べるようにPK-513LNだけギミック増えてるのに替刃が安いので,刃が安物で切れ味下がりやすいかもしれません. 自分は鉄鋼材料屋として博士への道に飛び込んだ馬鹿なので,180AT-PはA4切れる大きさの刃先に工具用のハイス使ってると紙に書いてあって,手抜き無くてよいなぁと感じました.

そして実際切ってみての感想ですが,180AT-Pは本体重量が軽くなってるのが不安だったものの,記憶にあるPK-513Lの手応えよりも180AT-Pの方が軽いくらいです.300ページぐらいの文庫本をサクッと切れました.十中八九,刃が新しいからだと思いますが(笑)

価格設定

本体はどれも3万円前後なので,問題はランニングコストです.

  • PK-513LNは研げないけど,替え刃が10000円と一番安い.
  • 180AT-Pは本体メンテ込みで研ぎ刃8000円の公式メンテパック用意.替え刃もあり.5回ほど研げるらしいので刃を替える前にScanSnapがくたばるw
  • PK-513Lは自分で分解して自分で研ぎ屋に持っていくメソッドが確立されているので,頑張れば安くあがる.

ってなかんじで一長一短ですね.たぶん180AT-Pも分解できますけど,8000円さっさと払っちゃうのが一番楽かな.

筐体仕様

はい,これが言いたかったがための記事ですね.

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180AT-P最大の改善点であるアームが折りたためるの,圧倒的にすばらしいです. 写真を見てもらえばわかるように,容積的にはミドルタワーPCのケースぐらいでしょうか. 重量も3割減で,現実的にそのまま押し入れに突っ込める仕様に仕上がっています.9kgとの事なので米袋より軽いですし,持ちやすい構造なので女性でも運べるでしょう. むしろ問題は精神的な部分で,当初は『スキャナすら出しっ放しなのに断裁機とかしまうかなぁ?』と思ってましたが,コード類による拘束がないので,今の感じだと断裁機の邪魔さ>>>行動コストになりそうです.

だいたいPK-513系の何が問題かって,アームが跳ね上がったままでその上に何か置けるわけでも無いという,個人のデスク周りに置かれる事を想定されてない鬼仕様ですよ.元々がオフィス向け事務機器な製品なんだからそれが正しいっちゃ正しいのですが,自炊ユーザー意識してそこが改善してあることで世界は一変してます. スペース開けるための自炊のためのスペース作る戦いなんてなかったんや…….

そんなわけで,たった一点の改良により,オフィス向け製品だった断裁機が個人向けに変貌しています. OLYMPUS DIGITAL CAMERA

さらに,予想外に黒筐体というのが重要な改善でした.古くはX68Kから始まり,Xbox360に至るまで,ボクらの机の上に置かれるものは白から黒へと改善されてきてる歴史があるんです!!!(異論は認めない) いや,冗談抜きで,スキャナらしさを廃したScanSnap S1500の横に『THE 事務機器』なクリーム色が鎮座するより,黒の方がスタイリッシュだと気付いた高崎精器さんは偉いと思います.むしろ,『どうせ出しっ放しだし』勢こそ,わずかながら省スペースかつ黒くなった180AT-Pを買うべきでしょう.

結論

同じ額,同等品なら,まともに収納性出来て,見た目も改善している180AT-P買った方がいいよ.

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