少し思うところがあって,映画の一言感想だけはこのブログに欠かさずメモることにした.

タイトルがすべて.さっそく今月見たものを羅列.

SAW4

相変わらずの駄作.3がグロにパラメータ振りすぎたのを揺り戻しかけていたが,1のようなスマートさは皆無.試す方も試される方もその理由に説得力が欠けているのが致命的.

主観評価:★☆☆☆☆

SAW5

今までのシリーズを再検証するというスタンスは悪くなかった.それでもやっぱりダメ.ジグソウにジグソウらしい行動理念を感じない.

主観評価:★★☆☆☆

ダイアリー・オブ・ザ・デッド

ロメロ作品最新作.正直,残念.最近流行りのP.O.V(主観視点)により話が進んでいくのだが,綺麗でこぢんまりとまとまりすぎ."ゾンビ界に期待の新監督登場!"と言われた方がしっくり来る.主人公の妙な撮影への情熱も空回りしてるし,ネットという新要素もあまり生きてなかった.

主観評価:★★☆☆☆

28日後

ゾンビ発生から28日後が舞台という,ヨーロッパの監督による新解釈のゾンビ映画.前半の雰囲気はよかったのだが,後半の人間の醜さの描き方が普通すぎて気にくわなかった.ただ,DVD版の終わり方が非常にツボったので好きになれた.あの絶望的な状況からの脱出にああいう演出は憎い.劇場版の終わり方は単なるゾンビ映画

主観評価:★★★☆☆

28週後

28日後の続編.ゾンビは死滅して元の土地に人が戻り始めた時期の話.単なるパニック映画っぽくなってしまっている.どう考えてもあんなに気楽な軍隊とかあり得ないだろ..後半の尻すぼみ具合が異常

主観評価:★★☆☆☆

●REC

P.O.Vに興味湧いたので借りてみたゾンビ映画.スペインの低予算作品ながら,非常におもしろかった.内容自体は普通のホラー映画でしかないけど,娯楽作品とはかくあるべきな起承転結具合が素敵.無編集・長回しにP.O.Vだと画面に感情がにじみ出ていいなと思えた.かなりオススメ.

主観評価:★★★★☆

ミスト

スティーブン・キングの作品をフランク・ダラボン監督・脚本により映画化……なのだが,ショーシャンクやグリーンマイルの系譜と誤解すると死ぬ.まあ,こっちの方がスティーブン・キングらしいのだけどね.映像化してしまうと陳腐化してたが,まあ見えない部分が怖いというホラーの鉄則が予算をかけずに成功していてよかった.そして,ラスト15分で人間の無力さを知る……と.こんなもんですね.

主観評価:★★★☆☆

墨攻

原作は日本の小説→マンガらしいが,古代中国舞台の中国映画."10万の敵にたった1人で挑む"という宣伝文句でルルーシュ的な作品かと思いきや,割と策謀部分は少なめで気付いたら恋愛などへ時間を割いてしまってgdgdに.前半のwktk感を後半で爆発させてくれればよかったのだが,これならまだHEROの方が予想できる分だけマシ.

主観評価:★☆☆☆☆

クローバーフィールド

P.O.Vな特撮映画.ニューヨークを巨大生物が襲ってきたのを逃げる側の視点で撮った作品.娯楽としては残念と言わざるを得ない出来だったが,アメリカ人がGODZILLAを作った事への贖罪として新たな表現を持ち込んだと思えば,心情的には評価したくなる.2度は見なくていいけど,1度は見て欲しい作品.

主観評価:★★★☆☆

父親たちの星条旗

クリント・イーストウッド監督のあれ.アメリカ人が作ったとは思えないほどの中庸かつ辛辣な視点で,戦場の惨劇を隠さず描きつつもそれ以上に戦場にいない連中の残酷さを中心に持ってきていて好みだった……はずなのだが,どうにも中身は薄くて3行で書けそうなことに2時間奪われた気がして時間の無駄を感じた.

主観評価:★★☆☆☆