GTAⅣ、メインミッション終了のお知らせ

メインミッションは一通り終わらせました。クリア時間37:57:58だそうです。結構好き放題に遊んでいたので50時間越えるかと思ったけど、これなら30時間クリア実績狙えばよかったと思わせる微妙なタイム。うーむ、2周目はめんどいしなぁ。

箱庭ゲーとしてはアホだこいつらの領域に到達しつつあります。壊れた建物、壁の落書き、道路の補修痕その他諸々、あり得ないほど細かい部分まで作り込んだニューヨーク・・・・・・によく似た都市リバティーシティーを作り上げやがりました。日本製RPGみたく、行動範囲を制限するわけでもなく、テンプレのように同じ建物を並べるわけでもなく、純粋に都市そのものを再現ですよ。制作費1億ドルとかいう噂もありますが、疑いようもなくそれくらいかかってますね。こんなのをシームレス移動出来て、DVD一枚に収めるんだから、どんだけの技術力なんだよと小一時間。さらに、人間自身の描写力も半端じゃなくなってます。街の人間はすべてに生活感を感じさせますし、挙動もリアルになっているため、ただでさえリアルな街並みをよりいっそう引き立ててます。

しかし、あまりに完璧主義を追いすぎたせいで欠点もちらほら。まず、GTA3の時点で登場したリバティーシティなわけだから、マップがどうしても小さい。いや、決して小さいわけではないのだが、そのあとにVC→SAとマップ広げまくっちゃいましたせいで、一都市に収まった本作だとどうしても物足りない感じがします。

また、都市の再現度がすさまじすぎるせいでオブジェクト数も多くなりすぎてフレームレート下がり過ぎなのがしょんぼり。たとえば、銃持って照準振ると完全に視界が飛ぶのはいかがなものかと。まあおおざっぱなゲームだからさほど問題にはなりませんけどね。

そして、一番の問題点がGTAというテーマの意義がどんどん薄まって言ってるところですね。ミッションのバリエーションや、主人公自身のカスタマイズ範囲が格段に減ってる上、何よりもお金の使い道がないので、無意味な犯罪に走る必要が全くないのが残念すぎます。ストーリー性を上げるためなのか今回は底辺からの成り上がりよりも、主人公の復讐達成がメインなため、与えられたルートをただただ追うだけで終わってしまいました。お金を貯めたからって使い道もないようですし、サブミッションも変化に富んでいるようには思えないので、メインミッション終わっちゃうと一気に冷めちゃいましたね。

そんなわけで、GTA4は箱庭としては今世代ではこれ以上望むべくも無いレベルまで到達しちゃいましたが、ゲームとしては過去作から進化どころか退化しちゃってます。ネガティブな感想になっちゃいましたが、6000円とかでこれを体感できるなら一度はやらないと損なレベルには仕上がってますから、そういう意味ではすばらしすぎるので是非。