ごく私的なドイツ ミュンヘン情報 2014年ver.

友人が近いうちに出張でミュンヘン行くらしいので、死蔵していた知見を掘り起こして、ネットの海に放流しておきます。

ミュンヘンに行ったのは去年ですが、国際学会だったので行動の自由もあり、それなりにいろいろ試せた分の備忘録です。

昨年情報なのでそれほど古くは無いと思いますが、移民問題(後述)などもあるため、多少情勢が変わっている可能性は織り込んでおいてくださいな。

 

ミュンヘンって?

ドイツにおける南の玄関口です。ドイツの面積がほぼ日本と同じであり、隣国のオーストリア ザルツブルクまで電車で1時間半と言えば、どれだけ端か伝わるでしょうか。

アルプス側からの国境にほど近く、BMWの本社などもあるような国際都市です。とはいえ、古くからの街並みが中心で、高い建物などもなく、落ち着いた雰囲気でした。

ドイツ人と言えばかなりお堅い印象を持ちますが、ミュンヘンの人は結構陽気な気質のようです。なにせ、イタリアの国境まで車で2時間ってレベルなので、ラテンの血なども入り込んでるようです。
よく知られたオクトーバーフェストの本場だったりもしますが、あれってドイツ人も酒飲めば陽気に大騒ぎするってだけでなく、地域性なのかもしれません。

 

ビール情報

20140515_171827000_iOS

ドイツと言えばビールとソーセージというイメージかと思うでしょうが、実際に行ってみるとイメージ通りというか、イメージ以上にビールとソーセージでした。いや、あの、もう少し捻ろうよってレベルです。
強いてイメージが違う所と言えば、ダンプリングと呼ばれる小麦粉団子の付け合わせで胃にダメージを与えてくるのと、フランスなどもほど近いためワインなども潤沢だったことでしょうか。

10日ほどの行程で、3都市回って3都市ともビールの傾向が違うのは興味深かった一方で、連夜のアルコールとカロリーに胃腸は終盤壊滅してました。

 

MVNO情報

20140514_042720280_iOS

MVNO情報を詳細に共有しているブログがあったので、SIM フリーのLumia525を買っていって数キャリア分試してきました。

結論としては「つらい……」です。
欧州とかなら格安SIMや公衆無線LAN網天国なんて信じてましたが、日本と同等以下の配備&ドイツ語わからないネガティブが足を引っ張ります。
ネットを開通するためにネットとSMSが必要という卵が先か?的展開を強いられ、 私は同行者のポケットWi-Fi借りたにもかかわらず、最初の回線開通できたのは着いて3日目ですよ。

そもそも、空港でMVNO SIM探しても見つからないまま移動になりましたし、確実に買えるであろうドイツ大手の家電量販店「サターン」まで団体行動抜けてSIM買いに行くの、それだけで一苦労です。「俺は情強だから日本キャリアのバカ高いローミングなんかにはだまされないぜ、ふふん」とかやると死ぬかもという可能性も織り込みましょう。

 

試したキャリアは3つ。だいたい1GB 1500円って感じでした。 

  • blau.de→オススメ
  • blauworld→登録部分でネット上の情報と違う点が多々あった上、周波数帯が変だった。
  • congstar→小売店で売ってない。わざわざ探して、純正キャリアのTmobile店頭で購入。わかっていれば逆に楽かも?

ということで、blau.deがアカウント登録がドイツ語という難点を除けば、もっとも良かったように思います。 日本にいるうちに調べて置きたい重要項目は以下の3点。

  1. WEBサイトへのログイン形式
  2. SMS無しでもWEBサイトの登録時に通信プラン選択可能(重要!)
  3. 開通時間。(blau.deは30分)

とくに重要なのが2番。通常は回線開通→SMS経由でデータプラン選択という手順なんですが、SMSを送信できないために開通してもデータプランにできないという詰みパターン。  3も地味に重要で、ミスしてるか開通までわからんので、リカバリーはしやすいにこしたことはありません。

取説見ると「WEB上で登録します」までを1行で書いて「簡単!」を謳っているのにキレそうに……。
たとえば「携帯電話番号」と「SIM自身の製造番号」が混じって死ねました。こういう時にググれないのがつらいし、いったん開通すれば2回線目からはずいぶん慣れました。

 

治安とか

それなりに安全ですが、20時以降は小売店は開いていないため、中心部でも辺りは暗く、人通りも減ります。

また、ミュンヘン駅周りですら、かなり東欧系のホームレス・物乞いの人達で溢れて、スラムっぽさがどことなく醸し出されていました。
たとえば、チェコ プラハなんかは車で3時間ってところらしいですね。
そんなわけで南の玄関口として、おそらくこの度の移民問題でさらに悪化したかもしれません。よーわからんです。

 

ボードゲーム

20140521_015031539_iOS

我々にとってのドイツ=ボードゲームの聖地です。ただ、印象ほどボドゲ専門店があるわけじゃないな、と。
ではどうなってるかというと、一般店舗でボドゲ売ってるんですよ。

普通のおもちゃ屋のボドゲコーナーが死ぬほど充実していたり、デパートで「Hanabi」がワゴンセールになっていたりと、ボードゲームはごくごく一般的なおもちゃなんだなぁという印象をミュンヘンだけでなく他の都市でも感じました。

20140519_074910000_iOS

何よりやばかったのは、空港の売店でがっつりボドゲ棚があった事。これ、ショバ代高そうな国際空港の待合ターミナルですからね。なるほど聖地だ……となりましたね。

 

観光 その①:ザルツブルク

R0030652

オーストリアモーツァルトの故郷「ザルツブルグ」まで、電車で乗り換えなしの一時間半ほどで着きます。街自体も小さいので、十分に日帰りは可能ですね。
ザルツブルクは「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台などでもあるため、THE オーストリアって街並みで高まりまくります。

一般的なミュンヘン周辺の観光としては、眠れる森の美女の城のモデルとされるノイシュヴァンシュタイン城などがありますが、オプショナルツアーをガン無視して行った甲斐はありました。

 

観光 その②:ツークシュピッツェ

R0030975

アルプス山脈に接しているため、その中の一番高い岩場が必然的にドイツ最高峰となっている場所が「ツークシュピッツェ」です。ドイツで一番というか、過去の海外旅行経験で一番感動したのがここです。ミュンヘンから2時間弱でしょうか。
この山の何がすごいって、2962mという高さながら観光地化が極限まで進んだ結果、ロープウェイで麓町から山頂の展望台まで一気に登れます。結局登りきるまで自然のままの地面は一歩も踏んでないという(笑)

展望台への階段を上り、ドアを抜けた先には、視界を埋め尽くす蒼穹の青とアルプスの白。 このコントラストを絶景と言わず、何を絶景と言うのでしょうか。
そしてツークシュピッツェが何よりも素晴らしいのが、この絶景をつまみにドイツビールが飲めるところ!
麓の町から頂上付近までロープウェーとは別に登山鉄道が敷設されているため、標高3000m近いにも関わらずオープンテラスがビアガーデンと化しており、お酒が提供されています。しかも、ミュンヘンより安いレベルで。

とくに自分は何もしていないというのに、眼前に広がる大自然を制し、享楽に走っている愉悦が堪えきれません。 比喩抜きで、人生最高の美酒でした。

R0030904

当然ながら山の天気は不安定なので、晴れに賭けて目指すのはオススメできないとも感じます。 実際、降りる頃に数分でガスって何も見えなくなりましたし、そうなると単に寒いだけの場所です。わざわざドイツくんだりまで行って一日を棒に振るリスクを背負うべきかは難しいところです。 というか、友人が行くのは1月とか行ってたので死ねそうですね。

 

現地で登るルートはいくつかありますが、突然視界が開けるインパクトがありますから、ロープウェイ→山頂→登山鉄道という周回ルートをオススメします。 また帰り際には、麓町であるガルミッシュ=パルテンキルヒェンを散策するのも忘れてはなりません。 高級別荘地として整備されているため、非常に綺麗な町並みが広がっています。

はー、ここだけ情報充実しすぎるのもしょうがないほどの名所です。再訪する将来の自分に向けた備忘録ですね。

 

観光 その③:ミュンヘン市街地

R0030813

いかにも雰囲気のいい石畳の街並みですし、とりあえずメインストリートのノイハウザー通りをぶらつくだけでも楽しめます。
SIM買った家電屋やら、ボドゲ天国のおもちゃ屋なんかもこれ沿いです。

市庁舎の先にある広場はいい感じに市場が広がっていてそれだけで絵になる街です。

 

電車

R0030635

日本がおかしいだけですが、電車は当たり前にダイナミックな遅れ方したりとか、アナウンス無しでホームが変わったりとかします、
そういうのを織り込んだ移動を行いましょう 。

んで、この項目を作ったのは「バイエルンチケット」という一日乗車券が異常にお安かったので、要チェックだったからです。

バイエルン州という地域全体の乗り物乗り放題券なのですが、1枚25ユーロ=3500円くらいながら、2人目からは+5ユーロくらいで済むので、人数で割ると片道1時間半近いツークシュピッツェまでも1000円足らずで行けてしまうのです。マストバイなので、むしろそれを軸に観光考えても面白そう。

 

ATM

http://www.visa.co.jp/personal/atm/locator.shtml

さすがに現金持ち歩くのは怖いのでその都度ATMで下すという方法を使おうと画策しました。そこで登場するのが、VISAのATMマップです。
これがあれば現地でもすぐ調べられるし、クレジットカードのみならず、新生銀行のキャッシュカードも使えてこれで勝つる!……予定でした。

実際には、向こうは野ざらしになってたりして「首位打者くらいの打率でカードのまれそう」な状態のATMばかりでした。そうだ、自販機でお釣りのまれる心配とかまずしない日本が例外的なんや。そんなわけで、現地でかなり七転八倒をする羽目になったとさ。

自分の場合、ミュンヘン駅構内の銀行内ATMの利用に落ち着きました。人通りの多い立地の銀行、大事。

 

おわりに

当時、ブログに起こそうと思いつつ書いたまま死蔵していたメモから勢いで起こしたため、とっ散らかってますね。
まあ、ところどころは観光案内にも載ってない情報なんじゃないかと。

いやー、ミュンヘンいいところでしたし、今度は仕事抜きでまた行きたいもんです。