Surface Pro3買っちゃったので長文レビューすんよ!

 

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タブレット機(仮)で10万円オーバーに軽くドン引きで物欲との綱引きを続けていたのですが、3日目で負けました。 「買わずに後悔するより買って後悔しろ!」なガジェッター魂を忘れてはなりませんよね!
あ、でも買って24時間現在では後悔などありませんよ(笑顔)

 

前提条件

各自の立場で感想なんて変わりますから、自分の環境を提示しておきます。

  • PC環境:Thinkpad T420(メイン)、Mac mini(サブ)、自作Windows7機(録画)
  • ガジェット環境:iPhone5(メイン)、WindowsPhone Lumia 525(サブ)、iPad3(高稼働)
  • 買ったモデル: Core i5 / 4GB /128GB

ソフトウェア面ではWindows8.1の話になってしまいますから、ハードウェア面――特に意外だった点を中心に紹介していきます。 またSurfaceそのものが初めてなので、本当のファーストインプレッションです。 過去モデルとの比較とかはできません。

 

良い点①:キーボードが打ちやすい

全く期待していなかったのですが、今回のTypeCoverはかなり良いです。

まず、物理的にかなり安定して固定されるのが良いですね。かなり磁石が強力なようで、今これを打っていても物理的に取り外せるとは思えないほどの一体感を感じます。また、カバー自体も剛性が高いとはいえずたわみはしますが、それで凹んだ分だけ打鍵感が悪くなるほどではないため、安定して打てています。

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そして何より、この角度でわずかに持ち上がって固定されるのが絶妙です。iPadの風呂蓋イメージで考えていましたが、この少しの工夫により下手なノートパソコンよりも打ちやすい角度になっています。

13000円というキーボードとしても決してお安くない奴ではありますが、ノートPCのキーボード基準で考えても割と好きな部類です。 外付けのフニャフニャキーボードを考えていたため、まさか普通のノートPC基準と戦えるとは嬉しい誤算です。 この辺りはきちんとクリック感ある一方で、結構打鍵音大きいため好みの問題になりそうですけどね。

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で、なんかこの感じに身に覚えがあると思ったら、普段Mac miniで使っている純正のWireless Keyboardですわ。 無意識レベルでは区別ついていないため、日本語切り替えをCommand + Spaceでよく間違うほどです。Thinkpadと触感で区別していた意識が裏目っております。

 

良い点②:液晶角度保持が素晴らしい

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通常のノートPCのようにヒンジで角度つけるのではなく、写真立てのようにディスプレイ側から支持部を引き出す形になっています。 ヒンジが無いから苦肉の策なのかと思っていましたが、これは案外実用的でした。

一般的なノートPCだとバランスとっているのはキーボード側の重さなので重心の位置がおかしいんですね。この方法だと確実にディスプレイ側で支えられるため画面を指でタッチしてもぐらつきませんし、軽量でも安定感があります。

 

また意外なメリットとして、ディスプレイを大きく開ききっても(最大150度)安定して支えてくれる結果、人間をダメにするソファでだるーんと仰向けで太ももに置いて使うのにも有効でした。 もちろん普通にノートPCとしての使用時にもその安定感は感じます。

 

良い点③:ペン型デバイスおもしろい

絵とか描かないし、メモも手書きじゃ取らないからなぁと思っていたが、単純に操作デバイスとしてのペンが想像よりおもしろいものでした。 マウスやタッチパッドだけだと操作性が体勢などに左右されますが、ペンだと画面が支えてくれるから常に同じ感じで使えるのですね。

ただし、マウスポインタベースで設計されているUIをペンで操作すると、どうしても押しにくい面はあるのはぬぐえません。特にSurface Pro3は高解像度をスケーリングで絶対的な表示サイズを調整しているため、従来解像度向けのUIでは非常にアイコンが小さくなるソフトなどもあり、この辺は割り切って一から設計されているiOSに一日の長はありそうです。

 

良い点④:動作速度にストレスがない

利用初期というのを差し引いても、Windows8の動作がキビキビしています。 タブレット機として強いられる妥協は感じません。使う場所を選ばない端末だからこそ、処理ウェイトを感じないのが大事です。
再起動させても早いですし、ソフトの起動速度も相当なものです。 とくに、ペンの後ろをノックするとOneNoteが起動する機能などは、スムーズすぎて意味もなく呼び出してしまうほどです。(笑)

Core i7だと発熱によって本気出せないらしいですが、この端末ではCore i5くらいで日常的な雑用をサクサクこなすのが正しい使い方でしょうし、実際にその範囲ではかなり使える子だと思われます。

 

様子見な点①:地味に熱い

開封直後は噂通り、iPad3の輝度を最大にしたのと同等以上に熱くなってどうしようと思っていましたが、落ち着いてからインターネットしながらブログ書いてみた範囲では、1時間ではほぼ熱は感じず、2時間で人肌以下のぬるい熱を発しています。 初期設定などの山場さえ乗り切れば、ネットサーフィン程度なら発熱は問題なさそうです。

自分がSurface Pro3に要求する最大の負荷は「出先で将棋ニコ生を垂れ流す」なので、それでどうなるかが様子見でしょうか。 

 

様子見な点②:画面のアスペクト比

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少し特殊な用途ではありますが、自分の場合はWindows8.1だと画面右側にスナップ機能でtiarraMetro――IRCやらTwitterやらのログ表示に使っています。 しかしながらこれは横長だった従来の画面を有効活用する方法なので、あえて3:2に振った決断により、自分の場合は残された領域が少し使いにくいですね。

Windows8側のスナップ機能対応がおざなりなのも合わせて、少し運用を見直さなきゃいけないところかもしれません。

 

悪い点①:地味に重い

基本的にノートPC扱いですから300g切れや!みたいな事は言いませんが、TypeCover込みで1.1kgというのはiPad3(650g)に慣れていても(むしろ慣れているせいで?)重く感じます。 もちろんノートPCとしては軽いのですが、本体単体だとiPadっぽいのでどうしてもタブレットにしては重いと感じてしまいますね。

ただ、ここまで重いと片手支持は現実的ではないので、あまり重いと感じるタイミングが無いという面もありはします。 今日一日持ち歩いてみましたが、荷物としては苦にならない軽さですしね。

 

悪い点②:操作の統一感が無い

タイル領域とデスクトップ領域で2分されているWindowsを、さらに画面タッチとタッチパッド、そしてペンで操作するというのは操作系の統一感が皆無で、最大の欠点ですね。
たとえば、ペンでスクロールもできるのですが、タイルUIのスタートメニューで横フリックはできないため、思わずやっては「あ、動かないんだ」と指でフリックしたり、下のスライダー動かすの、アホくさいです。

iPadが革新的だったのは、マウスポインタという重力に魂を縛られていた人類をカーネルレベルで解き放ったことなのだなと今更ながら実感しました。 

 

悪い点③:高い

こればかりは……。 価格の意味もわかるんですが、心理的適正価格は8~9万円かなぁと。

ちなみ旧型のPro2は発売からほぼ値段は動かなかったため、Apple製品のように発売日にさっさと買ってしまうのが正解な販売展開されると予想されます。

 

備考

以下、ざっくりとその他事項について。

  • Surfaceの変態性が世間に認識されていないため、良くも悪くも外でドヤリングはできない。
  • 電池はカタログスペック通り。これ書きながらIRCの常時通信なども込みで2時間半で70%へ。まあまあ。
  • 画面タッチにより、ようやくタイルUIの存在価値が出た感じが……。
  • しかし、画面タッチ中心で運用する端末ではないわ、これ。
  • スナップ機能の表示状態を電源のON/OFFなど関係なしに保持したいがわからない。
  • トラックポイント派でタッチパッドは切って生きてきたせいもあるだろうが、タッチパッドの誤タッチが多い。
  • 細めな游ゴシックと高精細ディスプレイの相性の良さが極まっている。
  • ファンクションキーが機能呼び出し優先&Fnキーが右手側にしかないため、F5などが非常に使いづらい。
  • Microsoftアカウントそのまま適用したら導入くっそ簡単だったけど、気付いたら日本語名で個人垢切られていて悲しみを生んだ。
  • OneNote、ペンも含めた連携強化でメモアプリとして圧倒的な便利さ誇っている。
  • ただOffice標準搭載により、OneNoteとOneNote2013が共存していてだるい。
  • 解像度設定がイレギュラーなのでスケーリングとか、全画面表示周りで挙動が怪しい。

 

 

結論

自分の認識としては、気軽に扱いやすいWindowsMBAぐらいの位置付けです。キーボードを付けられるタブレット端末ではなく、キーボードを外せるノートPCと認識したほうが正しいでしょう。
持っててワクワクが収まらないので非常に満足していますが、自分なりの運用を想定して、それに適合する人だけが買うべきかなとも思います。 お値段さえクリアできれば、持っておいて損はないんじゃないでしょうか。

当面の目標は、アニメ消化のためのビデオポッドキャストアプリを開発することですね。 iPadで全力稼動しているiCatcherさんみたいなのを、ModernUIベースにて開発すると俺得極まるので頑張るぞい!

 

おまけ:ヤマダ電機にて

情報が錯綜していますが、ポイント還元がきちんとされるのはヤマダ電機のみながら、そのパーセンテージは固定ではありません。 都内向け展開のLABI店だと10%ポイント還元ですが、店舗形態によってスーパー併設の生活密着型だと1%だったり、郊外型の駐車場大き目だと5%だったりと結構変わるようです。 これは実際に自分が3店回ったので多少裏付けは取れています。

自分は責任者っぽい人狙ってType Cover込みで現金即決だと意思表示した結果、交渉であっさりと5→7%まで下がりました。 価格交渉というのはゴネ徳感あって好きありませんが、こちらの用意したカードをさっさと提示して7%還元を狙うくらいがいいのではないでしょうか。

 

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