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ラブライブ!第6話感想。とうとうCGとセル画の越えられない壁を越えてきた!

   

ラブライブ!の歴史はPVアニメの歴史であり、それはセル画とCGの壁をいかに越えるかの歴史である。ラブライブ!のライブシーンを他のダンスCGアニメや、アイマスアニメと比べてアレだという論調も見るが、根本的にお門違いなのだ。設定しているゴールが全く別物なので、比べている奴がアホである。

 

1st

まずは2010年8月の1stシングル『僕らのLIVE 君とのLIFE』から行こう。

この頃のCGは予算が無く、かなりテスト的側面が大きかったのだろう。
使っているカットも少なく、全体カットばかりである。作画としても、肌のグラデーションもなく、輪郭も不自然で、いかにもCGなのが一目でわかる。

 

3rd

3rd

そこから1年後。2011月8月の3rdシングル『夏色えがおで1,2,Jump!』では、少し進歩が見られた。
カットの切り替わり直後に一瞬だけセル画の真姫を混ぜて、カメラが一気に引くのに合わせてCGに移り変わるという見せ方をしてきたのだ。(1枚目と2枚目が連続した2コマ)

ただし、これもあくまでCGが見劣りする部分をうまくごまかすための技法という面が強い。

 

5th

次が2012年9月の5thシングル『Wonderful Rush』。(BDじゃないとCG作画の線が潰れているのだが、BDのキャプチャ環境がないので、写真で申し訳ない。)

さて、とうとう5thでは明確にCGとセル画が混在するカットが存在してきた……のだが、引きの絵ではセル画のアレさにCGが打ち勝つという憂慮すべきカットとなった。セル画とCGの融和という意味では悲しいが、これも一つの快挙と言えるかもしれない。

 

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そして、迎えた2013年2月。ラブライブ!アニメ第6話で挿入された最新曲の一コマである。この1枚のすごさ、伝わるだろうか? いや、伝わらない方がすごいとも言える。

そう、とうとう2人だけのアップなカットで、セル画キャラとCGキャラを並べてじっくりと見せるのにGoサインが出ているのだ。他のペアではあくまでCGとセル画がカットごとに入れ替わる構成だったため、ことりに目を奪われていた自分の勘違いかと思ったほどに、違和感の小さい出来に仕上がっている。

 

たぶん俺はラブライバーの中でも、とくに真剣に手書きとCGの作画パートを見比べてきた人間だと思う。というのも、DVDでしかPVアニメが存在していなかったため、フレーム単位でセル画とCGパートのフィルタを変えるという変質的なアプコンを、シングル発売のたびに繰り返してきたからだ。

その立場で言わせてもらうと、セル画とCGの壁として一番苦慮されているのはトゥーンシェーダの色味と、輪郭線の強弱ではないだろうか。動きの激しいダンスパートなので、同じ画面内での作画の崩しの有無は意外と目立たないが、異なるタッチの絵が同時に存在する違和感というのはさすがにぬぐいがたいのだろう。
俺がセル画とCGでフィルタを変える必要があったのも、線の細さが違いすぎて設定を共有できなかったからに他ならない。

しかし、ラブライブ!スタッフはアニメの6話目にて、とうとう真っ正面からその壁に挑んできた。(補足:真っ正面からと言うのが重要.西田亜沙子さんのシムーンやブリキ絵に代表されるえろいなまめかしいキャラデザの女の子に対し,画面エフェクトや被写界深度によるごまかしなど無しにCGをセル画の横に並べたのだ)

実際、視聴者の98%は他のペアとの違いに気付いてすらいないだろう。CGとセル画が交互に入れ替わった、くらいの印象しか受けなかったはずである。
たった1カット、時間にしてわずか10秒足らずであったが、改めてラブライブ!がいかにスタッフに愛されているかに感動した瞬間であった。サンライズ第8スタジオとアニマ、おそるべし!!!!

 

……いや、ガチ感想というか考察ですが何か?

だってさ、これに感動した時点で全部吹っ飛んじゃったんですもん。
他にもベビプリ3Dの立ち位置とか、サンジゲン代表のインタビュー、インフィニット・ストラトスでセル画キャラがまとっているISはCGな件、セイバーのバイク騎乗、本当の意味でのセル画とCG彩色についてなども交えて語ろうかとも思いましたが、蛇足ですよね。

さーて、次回はかしこいかわいいエリーチカ回。花陽が何に慌てているかも含めて、来週が待ち遠しいですね!!

 

――to be continued.

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