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Kindle Paperwhiteを自炊ユーザー視点で触ってみたよ

      2012/12/25

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とうとう来ましたよ、Kindle Paperwhite。常識的な実機レビューは他所でも見られるでしょうから、Kindle4とReaderで自炊読書が定着している人間っぽい偏った方向で突っ走ります。Kindleそのものがまだわかってない人は以前書いたQ&A記事の方をお読みください。

 

ハードウェアの不満点

最初から不満かよ!!?って感じですが、地味に不満は多いので、ハードウェア中心で問題点を先に羅列しておきます。

重い!
Kindle4の166gと比べて、Paperwhiteは218gと50g重いんですが、これが思った以上にずっしりと感じます。片手で保持しながらめくると気になるレベル。カタログスペックじゃわからないものですね。
ぺーぱーがほわいとじゃない
完全に勘違いしてたんですが、表示デバイスとしてのE Inkに改良はなく、単に常時LED付けると白く見えるてコントラストあがるねってだけなのかよ! まあ、不満というわけじゃなく、むしろあんま白強くない方が目に優しいので暗所向けまで照度を下げる方向で落ち着いているんですが。
ライトのムラ
北米での発売直後に問題になってたのを「細かいこと気にする奴いるなぁ」と笑い飛ばしてましたが、実際に暗い所で読んでいると地味に気になります。昨今の液晶はムラとは無縁になった事に慣れてるせいか、紙がたわんだような印象を受けるので、今後改善してほしいです。
タッチパネルのチューニング
公式の和書データは右綴じ仕様なんですが、右手で持ったまま親指で送ろうとしても、右端のスペースは戻る領域なんですよ。かといって、フリックで送ろうとすると、かなりしっかりと左右に振らないと反応してくれません。SONY Readerはちょっと親指で弾くようにすればきちんと送れるので、チューニングの違いにイライラします。
 

開封直後

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開封直後に画面に印刷されてるような画面がどでーんと鎮座しているのがわくわくして良いですよね。セットアップ終了前にきちんとチュートリアルがあるのもユーザーへの配慮を感じます。この辺のデザイン、日本のメーカー下手ですよね。

届いた時点でKindle Paperwhiteの端末自身とAmazonのIDが最初から紐ついてるので、無線LANさえ繋げばクラウド上の書籍があれよあれよという間に振ってきて、買った直後から楽しめるってのも良いです。

 

自炊PDFファイルへの対応状況

本機からZIP書庫にも非対応になり、いよいよ自炊ファイルビューワーへの締め付けがきつくなってきているので不安でしたが、今のところはまだ使い物になりそうです。

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こちらはJコミの高画質PDFをいただいてきてサンプルとさせてもらいました。(妖精作戦がタダで読めるとかいい時代や!)
おそらくiPad Retina向けの高解像度仕様ですが、いくら元が綺麗だろうと最適化してないのでこんな感じで掠れます。これはどの電子書籍ビューワーでも一緒なんですが、貧弱CPUの適当スケーリングなので、倍率調整入ると元の画質関係なくこうなるのですね。

 

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そんなわけで、先日書いた『Kindle Paperwhiteに最適化したPDFの自炊設定なのですよー!!!』の通りに生成したPDFを流し込むと、はいこの通り。解像度をきっちり合わせてあげれば2段組みの極小文字でも潰れず、フリガナもギリギリ判別できるクオリティで表示できてますね。快適に読めてます。
Kindle4では解像度不足が大きかったのですが、Paperwhiteからは文字コンテンツなら十分な表示能力はありそうです。

現状の条件で1冊15~30MB程度になるので、ユーザー領域が約1.2GBだと60冊ほど入れたら一杯になりました。これで十分という人もいるでしょうが、たまにマンガの一気読みとかで20冊分くらいすぐ入れる余裕が欲しかったりすることを考えると結構きつめです。実際、Kindle4でも残り容量と戦っていたので、解像度が上がって1ファイル当たりの平均サイズが増えていることを考えるとさらに厳しい戦いが待っていそうですね。

microUSBケーブル繋げばUSBストレージとしてファイルの出し入れ自体は簡単なので、こまめに整理して頑張ります。

 

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こっちは公式販売分のマンガですね。ちょっとジャギってはいますが十分に小野寺さんかわいいですし、案外マンガもいけそうな気がします。

ただ、データ転送速度のボトルネックがあるのか、小説の挿絵やマンガなどのサイズが大きい画像だと微妙に遅延を感じます。普通に読み進める分にはさほど問題はありませんが、タッチ操作と合わせて結構なもっさり感があるのは否めません。

 

自炊PDFでの不満点

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PDFだと表紙画像が出ない
メタデータにサムネ画像埋め込んだりすればなんとか……ならないよなぁ(笑)
PDFだと右綴じ指定が効かない
ページめくり方向が逆になるようです。正直、これに関しては右手のみで読み進めやすいのでありがたかったりするのですが、本のデータ形式に合わせて読み進め方が違うのはやっぱり不便ですよね。
send to Kindle機能がちょっと微妙
メールで指定アドレスにファイル添付して送ると自動で端末に降ってくるんですが、うちで運用しているメールシステムではサイズの大きなファイルを何個も同時に送れないorz ここに手間かけるならmicroUSBケーブル使うし……。
ページ番号が出ない
最適化PDFでは表示領域をギリギリまで広げるために本文以外はトリミングで捨てているため、かなり厳しいです。実際には%表記なのでだいたいの位置はわかるのですが、1ページ単位が出ないのとページ送り方向がわかりづらいのが組み合わさってかなり混乱します。なお、公式のKindle形式だとページ数じゃなくて行番号が出るのも微妙。Kindle4の表示形式カムバック、プリーズ!!!

 

雑感

期待しすぎていて、思ったよりは……な部分はあるものの、Kindle本来の利用も含めて、現状でもっとも現実的な電子書籍リーダー端末だと思います。8000円でここまで使えるガジェットというのも覚えがありません。端末の供給が追い付いていないのが不安材料ながら、電子書籍の普及の幕開けになるのでしょうか? キャンセルも簡単ですし、購入が遅れれば遅れるほど発送も遅くなる一方なので、とりあえずポチっておくのが正解だと思います。

とはいえ、まだまだ読みたい本が揃っているわけではないので、当面は自炊も組み合わせて頑張るしかないですね。ただし、今回新機種になったことでKinde4最適化PDFは泣く泣くお蔵入りにして再生成が必要になったように、不毛な作業な気も感じもします。早く蔵書が200万冊ぐらいに増えてくれー!

Kindle Paperwhite Wi-Fi (第5世代)

Kindle Paperwhite Wi-Fi (第5世代) [不明]

価格: ¥ 7,980

出版社: Amazon.co.jp

商品カテゴリー: エレクトロニクス

特徴: 反射しないディスプレイ―明るい日差しの中でも読みやすい, 片手で読書:一般的なタブレットより30%軽い, タブレットのバックライトよりも目に優しく読みやすいフロントライト搭載, 数時間ではなく、数週間持続するバッテリー


追記

電子書籍の自炊本をKindleストアに出してみました.Kindleと自炊に興味がある方はお手にとって下さい.

 - ハードウェア, 自炊