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渡辺竜王VS豊島七段の指し直し局がマジやばい

   

思わず興奮したので,今日は将棋好きしかわからない流れを勢いで書きます(一応解説入れてみますけど)
なお,結果まで書いちゃってるので携帯中継組はそちらを先にご覧下さい.

 

僕は居飛車党ですからね。
先手は定跡通りの手順でリードして勝つのが居飛車党の概念。

これは2012年10月号の雑誌 将棋世界で渡辺竜王が言っててかっこいいと思ったセリフですが,その渡辺竜王と豊島七段という若手最強同士のぶつかり合いとなった今日の王将戦挑決リーグ.角換わりの定跡形から145手目にして千日手成立という熱戦の後,先手:渡辺竜王,後手:豊島七段で指し直し局が始まりました.これがやばい!!!!!

 

1,研究量がやばい.

相矢倉▲3七銀の定跡形をひた走り,80手目まで今年のNHK杯決勝でも見られたようなよく見る展開へ.そして,今月出始めたらしい91手目▲8一飛成を経て,前例離れた92手目△4三金.

なにがやばいって,ここまで豊島七段の考慮時間0分.しかも,前例離れた手に対して先手の渡辺竜王も1分で対応.研究の高速道路もここに極まれりですね.指し直し局で後手の考慮時間が1時間しか無いとは言え,最善手を突き詰めるとここまでくるのか,プロ棋士って奴は・・・・・・.

 

2,後手の選択がやばい

元々,矢倉の定跡形は駒損覚悟でどこまで先手が攻めを繋いで勝ちきるか,という勝負な訳ですよ.実際,本局でも先手の矢倉には手は付いておらず,後手の守りの要である金に龍を当ててきたのが95手目の▲4一龍.

さて,これをどう防ぐ?とプロ棋士も含めた誰もが考えていたところで,持ち時間の4分の3である43分の考慮時間で後手の豊島七段が出した答えは△8六桂からの攻め合い!!!!

この龍を緩みと取っての歩頭桂ですよ.
手順の前後はともかく,ここから後手からの攻め合いが成立するとなると,80手目までスラスラいくような矢倉の定跡誘導が存在意義すら危うくなってくるほどの重要な局面です.

 

3,お互いの終盤力やばい

そこから20手以上,持ち駒豊富な後手の攻めが続き,迎えた122手目△6五角.
局面は先手の攻めの要であり,今となっては守りの要でもある龍が取られそうな展開へ.

実際にこの直後に龍が取られるんですが,矢倉の後手でこの龍を取れるところまで攻め込める豊島七段の終盤力がやばすぎです.

しかし,それでも勝ったのは渡辺竜王.
敵陣の3段目まで追い込まれていたはずなのに,結局右下の広いところまで辿り着きました.つえぇ.やばい.つえぇ.

 

まとめ

なんかもう,やばいやばい言うだけの機械になるしかないぐらいやばいですね.
是非これはもう一度持ち時間5時間以上の棋戦で同じ組み合わせ,同じ展開を期待したいと思います.(先後逆だったりするとさらに熱い!)

あと,ついでのようですが,http://shogipic.jp/は本当に編集しやすい局面図ジェネレータで神です.いつもありがとうございます!!!

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