最近凝っている将棋の戦型について

将棋,凝ってますけど指すより観る方ばっかなので,一向に強くなりません.
しかし,弱いなりに指しやすい戦法,好きな戦法ってのはありまして,その辺書いてみたら長文になったので晒しておきます.ええ,よくある誰得エントリです.

基本的にミスしにくいとか,手がわかりやすいとか,そういう方針で戦法選んでます.例えば横歩取りとかかっこいいけど,一瞬で勝負が決まるハメ手筋多すぎて指せませんしね!

 

角交換振り飛車

初手に相手が角道を開けてくる限りは問答無用でこちらのペースに持ち込めるのがいいですね.特に対居飛車だと逆棒銀で飛車を押さえ込みやすいので非常に有効だと思います.逆に,相振り飛車展開にて後手持たされると手損の遅れでちょっと辛いです.

相手が居飛車で,局面図のように△8五歩まできてくれてれば,迷い無く攻めやすいので案外級位者に優しい戦法だと思います.振り飛車だと角道止めて持久戦になる方がよっぽど難しいよ,ママン.

 

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特に角交換後穴熊に一直線な通称『白色レグホーンスペシャル』戦法の基本棋書として有名なこれも買ってみましたが,実際に指すとなると個人的には穴熊まで組むと7九などへの角の打ち込みから左辺を解体されやすく,慣れないとすぐに間違えます.
よって,局面図のように片美濃にして低い駒組みのまま左金で角の打ち込み場所を消す感じに駒組みした方が指しやすいです.局面図以降,自陣の隙に合わせて左金の位置を決める感じでしょうか.

逆にこちらの角は逆棒銀を受ける金や銀とあっさりと交換してしまっていいと思います.7一の地点で飛車への割り打ちなどは銀と同じ感覚でさっくりやっちゃいます.級位者レベルだと下手に角を手持ちにしても,角を使えないまま角落ちハンデ付けて戦ってるような状況になることが多いですんで,さっさと使っちゃいましょう.

 

右四間左美濃天守閣美濃)

級位者レベルだと,例えば松尾流穴熊のようにガチガチに固めても攻め駒が少なすぎて攻めが繋がらない上,お互いに持ち駒増えてくると自陣に打ち込まれまくってさっくり戦線が崩壊します.そこでいろいろ試してみましたが,居飛車だと左美濃の方が優秀ですね.

居飛車で6八に金を上がると6九の銀との壁形になり,飛車交換からの△2八飛打であっさりと崩されてしまうことが多々あるため,6八に上がるのは銀の方が指しやすい展開になると感じてます.

そうなると左辺に駒が集まっちゃうので,右四間が一番バランス取りやすいです.適当に局面図起こしてみましたが,非常に美しい将棋だと思います.でも,この駒組みで下手に角を活かそうとすると,▲6五歩から自玉のコビン開けてお互いの角を手持ちにする展開になりやすいのがネックです.かといって,天守閣美濃ってあんまり綺麗じゃ無いと思うんですよねぇ.うーむ・・・・・・.

とにもかくにも,プロレベルでは『藤井システムにより左美濃は絶滅近くに追い込まれた』というのが世間評価らしいですが,これをとがめられる強さの人には何やっても勝てないと思われるので,左美濃は今でも非常に優秀だと思います.

 

四間飛車▲6五歩ポン

超オーソドックスな四間飛車の局面図を起こしてみましたが,世の中の9割方の四間飛車定跡本は銀が6七にいると思います.しかし,その形で進めるとどうしても手詰まりというか,相手が攻めてくるのをひたすら待つしかなくなるんですよね.

この局面で▲6七銀を入れた場合だと,金が5八に上がれば振り飛車側は理想型に近いので船囲いが発展する前にさっさと攻めたいのに,手待ちで高美濃に組み直したり,八筋に飛車振り直したりするしかなく,その間に居飛車側が準備整えちゃうケースが多いのですよ.そこで7八に銀を待機させたままにしておくことで,▲6五歩を突く権利を残しておくわけです.もし後手から△7七角から角交換をしてくれば,▲同銀で8六の地点をカバーできるって寸法です.

詳しくはこの作戦を知った元記事である初心者向けの戦法はなんだろう? | とある将棋序盤ソムリエの、将棋戦法つまみ食いその1その2その3をお読み下さい.

 

 

以上,初心者同然の自分が,独断と偏見,そして勝手な好みでよく指してる将棋戦法まとめでした!

ちなみに,今回は最近知ったshogipic.jpという局面図作成WEBサービスを初めて使ってみましたが,局面編集画面がリッチで,操作しやすく,生成される局面図も見やすいという,同種のサービスと比べてもかなり優れたものでした.オススメですので,もし何かの機会に局面図作ることがあったら,ご利用をお勧めします.ではでは.